新型ウイルスによる肺炎が世界を震撼させている。中国の次に感染者が多い日本(と言ってもケタがちがうが)の防疫が注目されているが、今の時点では、その対応が全くなっていない。クルーズ船の中で感染が拡大していること、その感染者への無慈悲な対応が、素人目からしても後手後手に回っている。
クルーズ船の中で感染者がいたことで、全員が感染の危機にさらされていることが推測された。その時点で「全員の検査」をすべきであった。同時に「感染防止のための船室からの外出禁止」をすべきであった。その対応をせずに3~4日放置していた。その間に圧倒的に感染が広がったのである。もう、いまや広げてしまった後の後手後手対応。先手を打つことが大事なんだと証明して見せた。
政府の言い訳は「検査体制が整わない」「下船させても受け入れ施設がない」などと言っているが、言い訳にもなっていない。民間の検査機関を使えば1万人くらいの検査は可能だ。受け入れ施設も、ホテルがキャンセルで空いているくらいではないか。全員検査したいという厚生労働大臣と監査体制が整っていないという官邸。政府内でも見解が異なっている。意思統一できていないである。
ウイルスの蔓延、パンデミックに対する対応が一致しない。これでいいのか。政府の危機管理はこれでいいのか。はっきり言って、今の政府に危機管理能力はない。ウイルスでさえ、このような事態である。南海トラフ地震、火山の大爆発、北朝鮮などからのミサイル落下、(確率は極めて少ないが)大隕石の落下など恐るべき天災、国家紛争などが想定される。たかだか3600人が乗った船さえ管理しきれていない。今の政府に危機管理能力はない。
うがった見方をすれば、安倍政権は、「隠す」「抑圧する」「身内をひいきする」といった能力は長けているが、それ以外はダメである。有能な専門家や官僚の力をそいでしまい、無能だが忖度上手な者ばかり残してしまったからではないか。
今後の対応を注視したい。