BL要素含みます。苦手な方回避してください。

昨日の続きです。



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玄関のドアを開けて

もう何度も遊びに来ている部屋に上がり込む。


「お茶?ビール?」


「なんでもいいよ。」


「もぉー。すぐにそう言う。ま、いいや。」


キッチンで飲み物を用意してくれてる間

ソファに寝転がってさっきまで相葉さんと

繋がっていた手を見る。

手を離した瞬間、名残惜しそうに


「あ。」


ひとこと、言ったのが嬉しかった。


お茶にしたらしいカップを

相葉さんが目の前のテーブルに置いてくれた。

そのままソファの正面

テーブルの向こう側に正座する相葉さん。

寝転がったまま見つめると居心地悪そうに

キョロキョロ目を泳がせた。


「なーにキョドッてんの?」


完全に脱力した風な俺に

相葉さんは戸惑いつつも視線を合わせた。

それは、なんだか不安げな目。


「あのさ、にの。さっきの。」


「さっきの?なに?」


あれ?相葉さんからこの話してくれんの?


「だから、その。俺の…話、

聞いてやるって言ったでしょ。」


「あーうん、そうね。言ったね。」


覚えてるよ。当たり前じゃない。

どうやって、その話しようか考えてたんだから。


「俺、なに言うか分かってんの?」


「そりゃ、ね。あなた分かりやすいし。」


「ごめんね。」


「謝る事じゃないでしょー。」


変な相葉さん。分かりやすいのは

あなたが素直で純真だから。

そこがあなたのイイトコロじゃない。


「いいの?俺言っても?」


「仕方ないじゃない。もう分かってるんだよ。」


「そっ…か。」


「そうだよ。俺のこといっつも見てるよね。」


「う、、、ん。」


大野さんとじゃれてる時も

翔ちゃんにジュース買ってもらってる時も

松潤と打ち合わせてる時も。

俺が1人でいる時も。


ずっと視線を感じてた。

話しかけたそうにタイミング窺ってるのも

ずっと分かってた。


あなたの気持ちを確認したくて

わざと他の人にくっつく時だってあったんだ。


「いいから。もういいから。」


ぜんぶ、ぜんぶ分かってるんだ。

こわばった表情のままの相葉さんに笑いかける。

そんな顔すんなよ。

大丈夫だから、安心して言ってよ。


俺を好きだって。

特別なんだって。



そう言ってよ。




(つづく)




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