『地球も宇宙も謎だらけ!』を読む | ジャンル絞って書けなくて。

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『たけしの面白科学者図鑑 地球も宇宙も謎だらけ!』を読みました。




先月、『ヘンな生き物がいっぱい!』の感想を書きましたが、これはそのシリーズ第2弾です。



対談している科学者と、その専門分野は以下のとおりです。




1、村山斉  (宇宙)
2、荻巣樹徳 (植物)
3、鎌田浩毅 (地球科学)
4、石川洋二 (宇宙エレベーター)
5、高井研  (地球微生物)

6、星野保  (菌類)
7、長沼毅  (辺境生物)
8、山岸明彦 (アストロバイオロジー)
9、佐藤克文 (海洋動物)
10、田近英一 (スノーボールアース)




全部を読んで思ったのは、科学ってまだまだ始まったばかりなんだなということでした。




タイトルどおり、謎だらけ。




たとえば、カメやペンギンの方向感覚。




海や南極で迷子にならないそうで、そのナビのメカニズムがどうなっているのかまったくわからないと。




実はカメに関しては年齢もわかってないらしいです。




宇宙なんて、学校で習う元素は宇宙全体の数%にすぎないだろうとのこと。




わかっていないものは「暗黒物質(ダークマター)」と呼ばれているそうです。




なんだか『スターウォーズ』みたいで楽しくなりましたが、宇宙の話はやっぱり難しく、それこそ内容の数%しか理解できず。





ただ、素粒子物理学でわかった物質の性質とやらを、医療の装置に応用しているという話には驚きました。




このことを知って、ある分野で得られた研究成果が、ちがう分野で活かされるんだなとわかりました。




結局、あらゆるものがリンクしていくから、1つのことだけしかやらないのはまずいと、ビートたけしや、この本に出てくる先生も言っています。




ビートたけしいわく、「日本は、その道一筋が美徳とされるところがある」と。




この、その道一筋っていう価値観は、ちがう本に書いてあったんですが、戦後の経済政策の1つだったみたいです。




かなり昔からある価値観のような気がしていましたけど。




たとえば「百姓」の意味は、百の姓をもつ人、つまり、農家、八百屋、飲食店、服や道具や家の補修屋、なんでもやりますと。




昔の人の多くは、いろんな仕事を複合的にやって生活していた、と。




でもそれだと非効率だということで、第2次大戦でボロボロになった日本経済を早く復興するために、業種をまず絞り、それらを集中的に専業として多くの国民にやらせてうまくいったという経緯があるそうです。




その成功体験を、日本人はまだ引きずっているが、専業の時代はひとまず終わったんじゃないかと、その本には書いてありました。




今、「副業」をもつ方向に日本は動いています。「複合」の時代だった70年以上前に、まったく同じというわけではないにしても、一旦戻ってるのかなと。



歴史は繰り返すって本当だと感じます。



世間では資本主義の限界とか科学の限界とかいう人もいますけど、「専業」という縛りをとくだけで、数字の拡大だけじゃない、もっと豊かな社会になるんじゃないかという気がします。





話がズレてしまいました。
ビートたけし本の感想に戻ります。




あと2つ書こうと思います。




1つは、菌類の先生の話にメンタル面で励まされたことです。




星野先生いわく、
「菌を見ていると、しんどかったら逃げればいい。基本的に逃げたらまた生き残れる場所がある」と。




これに対してビートたけしも、
「どこかで生きられる場所を見つけていく。移った先が最終地とは限らないけど、駄目だったらまた動いていく」、


悲観することなんてない、そういうことが菌の生き方でも説明できそうですね、と話していて、なんだか心のこりがほぐされました。




あともう1つ、地震のことです。



東海、東南海、南海地震は連動する可能性が高い、しかも富士山も噴火する、歴史の記録をみるといつ起きてもおかしくないと予測されている、


これはテレビやなにかでも頻繁に流れている情報ですけど、じゃあ起きたときにどう対応すればいいのか?何が必要か?という話もあったので、要点をまとめておきます。




まず、寝室には家具を置かないこと。
死にたくなかったら置かない方がいいと。



町を歩いているときに起きた場合、割れたガラスが降ってくる可能性があるから雑誌1冊、鞄1つでも、頭に乗せるべし。



地下鉄に乗っているときに起きた場合、自力で地上にあがらなければならないだろうから、以下の物が要ると。



ペンライト(予備の電池も)
カロリーの高い非常食(チョコ、ようかん、ドライフルーツとか)
帰宅支援マップ



それから富士山が噴火した場合、火山灰から身を守らなきゃいけない。



そのとき必要なのは、帽子、ゴーグル、マスク、手袋。