引き寄せの法則の理論的解釈 | 魂の世界に生きる

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私が内なる世界と呼んでいたものは、魂の世界だった。

「全ては自分で自分を何と認識しているかの一点のみ。その認識に沿った行動や思考しか起こらず(出来ず)、現象もそれに倣う」

…というのが稲田の基本的スタンスであり、引き寄せの法則を理論で説明しろと言われればこう答えます。

自分の認識を知ってしまえば、自分と引き寄せの法則はイコールになります。

「引き寄せの法則を使う自分」と「自分が使う引き寄せの法則」に分離していたものが一つになります。

そうなりますと、引き寄せの法則という概念が存在しなくなるので、引き寄せの法則を使う事はおろか、使おうとする事すら不可能になります。

具体的な状態としては、「引き寄せの法則で何かを実現させよう」とする考え自体が浮かばなくなります。

「引き寄せの法則をどうやって使えば良いのか」という問いに対しては、「自分(の認識)を知る事です」という答えになります。

「自分を知らずに、引き寄せの法則を使うにはどうすれば良いのか」という問いに対しては、「質問自体が破綻していて回答不能」という答えになります。

それは「スプーンを使わずに、スプーンを使うにはどうすれば良いのか?」と言っているのと同じだからです。

「引き寄せの法則を使いたい。それで願望を実現させたい」という考えが浮かんだら、その考えを生じさせている源泉である認識を知る事です。

その認識は気付かないだけで既に今在るものですから、何を必要とする事も無く、何処に向かう必要も無く、身一つでその場で知る事が出来ます。

こうして、引き寄せの法則によって得たかったものをその場で得る(既に得ていた事に初めて気付く)のです。

懐(意識の中)にスプーンを既に持っている事に気付いた後、必要に応じて懐から取り出して使い、必要が無い時は懐にしまうというごくごく当たり前の事が無意識でなされるでしょう。

稲田を例に出しますと、本当は稲田も女性に関して、このスプーンの出し入れと同じ事を既にやれていて、本来ならば不足も不満もないはずなのです。

女性に何かを求めるという事は、「自分にとって本当に望む役割を女性は既に果たしてくれている事を、稲田自身がそうだと知るに至っていない」という事です。

ですから、稲田が「引き寄せの法則によって女性との関係を云々~」と考え出した場合、世間一般で言う夫婦や恋人と言った関係そのものを求めるのではなく、「自分は自分(女性)をどう認識しているか」…その回答を求めなければなりません。

自分の中に在る答えを引っ張り出すだけですから、基本的に何も必要ありません。

その為に起こるべき現象は求めるまでもなく勝手に起こりますから、こちらはそれを受け取れば良いのです。

受け取るとは、「その現象を通して自分(の認識)を知る」という事です。