意識の段階①A‐エゴの中に留まろうとしている‐ | 魂の世界に生きる

魂の世界に生きる

私が内なる世界と呼んでいたものは、魂の世界だった。

実践するまでもなく、ほぼデフォルトと言える段階なので、注意点と思う事を書かせて頂きます。

『空の体験』や『覚醒体験』などの所謂至高体験が起きた時、エゴの中に留まっている度合いが強いと、「悟った私」と言う意識が生まれる場合があります。

知識や表現能力は、意識がより上の段階に在る人よりも優れている場合も珍しくないでしょうし、その表面的な立ち振る舞いが「覚者よりも覚者らしく見える」場合さえあるでしょう。

カリスマ性を発揮し、多くの人を惹き付ける不思議な魅力を醸し出します。

さらにこれに加え、若くて容姿が美形であれば、もはやスター並の人気を獲得する事は間違いありません。

…ここで一旦話を区切ります。

仮に『空の体験』や『覚醒体験』などの至高体験が起こったとします。

その時「私は空に入った!」「私は悟った!」と言うエゴの声があった場合、「それに気付けるかどうか?」が肝要な点です。

言い換えるなら、「私は悟った!」と言うエゴにそのまま同化するか、至高体験をしながらもエゴから距離を置けるか?と言う事です。

前者の場合、「悟った私」が生まれます。

「私はあの人より悟ってる」とか、「私は覚者。貴方は凡夫」と言う意識を強く持つ事でしょう。

この状態を『魔境』を呼ぶ事があります。

これではお金や地位が「悟り」に変わっただけです。

自分の価値を財産や肩書きに見出しているのと全く変わりません。

『スピリチュアル』と言うレッテルを張った物質主義そのものであります。

スピリチュアルを学び、沢山知識を得る中で、「私はこの人より知っている」と言うエゴの声が囁く事があるかも知れません。

しかしその声に気付き、エゴとの同化を避け続ける事が出来るなら、記事の冒頭で出た「覚者よりも覚者らしい人」に振り回されるような事も無くなるでしょう。