「最初はグー、ジャンケンポン」

「あいこでしょ」


「やったーグーの私が勝ち!理佐の負け」

「あぁぁ…負けたぁ…本当にやるの?」


「負けたらやるって、理佐もノリノリだったじゃん」

「もぅ、仕方ないやるか!」


私は今、友梨奈とめちゃくちゃくだらないゲームをしている


じゃんけんで負けたら猫語で相手に愛を伝えるゲーム

言い出しっぺは友梨奈だけど、私も友梨奈の猫語が見たくてやると言ってはみたものの見事に負けてしまった…


「ほら、理佐。早く!」

「ゆりニャ、大好きだニャ」


恥ずかしい!!!

猫語で愛を伝えるってこんなに恥ずかしいものなの!?


「理佐可愛い。もっと見たい!」

「なら、友梨奈。勝負だよ」


「じゃあ、いざ勝負!じゃんけんポン」

「あいこでしょ」


「やったぁ、また勝った!」

「負けたぁぁぁ」


「ほら、理佐、早く、早く見せて」

「ゆりニャたん、ゆりニャたんがだい、だーいちゅきニャのら」


「最高!超楽しい」

「私は楽しくない!」


「なら、じゃんけんで勝つしかないよ」

「じゃぁ、もう1回やろう!」


「いいよぉ!それじゃ、じゃんけんポン」

「あ"あ"あ"負けたぁぁぁ」


「んふふふ、理佐弱すぎ〜」

「なんで勝てないのぉ〜」


「私、何気にじゃんけん強いんだよね。それじゃ理佐、よろしく!」

「もう、猫語ってすっごい恥ずかしいんだからね」


「理佐、大丈夫!可愛いから。ほら」

「ゆーりニャン、ちゅき♪ちゅき♫ゆりニャンだーいちゅき♪ニャンだお〜♫」


「超最高!!!」

「次は絶対に勝つ!」


「勝てるといいね笑」

「負けてばかりはいられない」


「せーの!じゃんけんポン」

「あいこでしょ」


「ふぅ~、あいこかぁ」

「友梨奈、油断しない方がいいよ」


「理佐こそ次のセリフ考えといた方がいいんじゃない?」

「そっくりそのままお返しするわ」


「よし、いざ、じゃんけんポン!やったぁぁ!勝ったぁ!」

「どーして勝てないのぉぉぉぉ」


「幸運の女神はこの友梨奈ちゃんについてるみたいだね」

「私の中で何か壊れてく気がする」


「限界突破した理佐を見てみたい」

「ニャン、ニャン。ゆりニャン、ゆりニャンはアタチだけのゆりニャンなんだから、アタチだけ見てなきゃだめニャンだからね」


「最高すぎる!最高すぎて幸せ」


これ以上は無理な気がする…

もう猫語も思いつかない


「もう、疲れた…友梨奈、ここで終わりにしよう」


また負けるならここで終わりにしたい


「理佐は見たくないの?私の猫語」

「そりぁ、見たいけど…また負けたら嫌だし…」


「なら、これで最後にしよう。勝っても負けても文句は言いっこ無しで」

「わかった。いいよ、いざラスト勝負!じゃんけんポン」


「あいこでしょ!」

「やったぁぁぁぁ!!!勝ったぁぁ!やっと勝ったぁぁ!」


「ま、負けた…最後の最後で負けたぁ…」

「ほら、友梨奈、見せてよ。友梨奈の猫語とやらを」


「りーさニャン、アタイのりーさニャン。世界でいーちばんだいちゅきニャンだお〜。アタイだけの理佐ニャンなんだから、アタイだけずっとちゅきでいるニャン!アイラブユーだニャン!」

「最高!本当に、良すぎる…幸せすぎて…幸せすぎて…ありがとう友梨奈。」


「ねっ、やって良かったでしょ?」

「うん!やって良かった」


「今度やる時は」

「次もあるの?」


「ねぇ、理佐。次はお互いが、お互いに着せたい着ぐるみ用意するって言うのはどう?」

「その話、乗った!次はそれでやろう友梨奈」


「決まったね」

「うん。楽しみにしてる」


とてもくだらないゲームだったけど、猫語の友梨奈は最高に可愛かった

あれが最後の勝負なのは残念だったけど…


次は着ぐるみを着て…

想像するだけで友梨奈の可愛さ、オンパレードだよね!


次までに少しでもじゃんけん強くなれるよう修行しなくっちゃ!



おわり