比べて考えてみるとよく分かるクルマ アルファロメオ・166 | 欧州車・輸入車・中古車を購入するときに失敗しない99のコツ

欧州車・輸入車・中古車を購入するときに失敗しない99のコツ

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今日も読んでいただき、ありがとうございます。

欧州車アドバイザーの井岡です。



欧州車・輸入車・中古車を購入するときに失敗しない99のコツ

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もしかしたら、このクルマのことを書きたかったから昨日ボルボを書いたのかもしれない(笑)

ボルボ・S80と比べてほしいクルマ。

とは言っても、先に言ってしまうけど、どっちが優れているとか、どっちが上とかそんなことを言うつもりは全くない。

昨日も書いているけど、クルマのキャラクターをしっかり知ること、これがいいクルマ選びにつながると思うので、スペックやデザインだけではなく、そういう部分をしっかり書いてみようと思った。


個人的に大好きなクルマの一つ。アルファロメオ・166

どんなクルマか簡単に書いておくと、デザインはもう見た目通り(笑)

特徴的というよりも、個性的な顔つきに、FFというレイアウトの割に驚くほど薄く見せられたフロントのデザイン。そこから伸びるボディをえぐるようなキャラクターライン。

リアビューは最近どこかの国産メーカーが思い切り真似したスポーティーな配置で、このリアの配置のルーツになるのがこの世代のアルファ。

3LのV6は車好き意外にはタダうるさいだけ(笑)でも、好きな人からしたら世界最高のV6と言っていいほど素晴らしいサウンドを奏で、ATは時代遅れの4速だけど、一度スポーツモードに叩きこむと容赦なく5000回転くらいまで引っ張ってくれる。

いいことばっかり書いているけど、シャシーは緩くて、段差を超えるときは車内でミシっとか音が聞こえるなんていうところから、高級車としては失格なんていう辛口なことも言われたりする。



そう、もうここまで書いただけでもS80とは対局にあるようなクルマだということが分かってもらえると思うけど、同じEセグメントのフラッグシップというだけで比べてしまうとあまりにも違いすぎる。

確かに、メーカーを代表するクルマで、Eセグメントという車格で、高級感はあり、踏めばそこそこ速い。

ワインディングに持ち込んでも結構楽しめる。


でも、そういう表現はやっぱりスペックの域を出ない。

166の持つエンジンの官能的なサウンドとアクセルのレスポンス。アクセルペダルの軽やかさ(笑)

それから、スポーツモード時のATの変速プログラム。

走りだしてすぐに、クルマに「なんだそんなもんか?もっと踏まないのか?」と挑発され、少し踏み出すと「そうそう、もっといけるだろ??さぁ踏め!!」とノセられる(笑)


間違いなくS80とは対極。

普段ATのクルマに乗ってて、ATにノーマルとスポーツモードのようなもしくはもうひとつくらい何かモードがあったりしても、ノーマル以外のモードで走ることってあんまりないと思う。

速く走りたかったらアクセル踏み込んでキックダウンしたらいいし。

でも、このクルマに限ってはそうはいかない。

スポーツモードで通常から走行したくなってしまう。

シャシーが緩いとか、今何キロ出ているとか、そんなことはどうでも良くなってくる。


個人的に好きなクルマなのでついつい書きすぎてしまうきらいがあるけど、そういうクルマ。

のんびりと、ゆったりと流すのが好き、という人にももちろん勧められないクルマというわけではない。

3Lという大きな排気量があるので、よくあるイタリア車のような低速トルクがスッカスカということはないし、ATの優秀さも手伝って、確かにシャシーの剛性感は低いものの、要は平らな地面であればサルーンと言って間違いない様相を呈する。静かに走ってくれる。

アクセルをぐっと踏み込むと豹変するクルマだ(笑)



>探すときの注意点

このクルマも乗り出し100万以内でかなり程度のいいものを狙っていける。

クルマ自体に大きな弱点はないし、維持も難しくない。週に1度エンジンルームを開けて液体類の量がチェックできるレベルがあればほぼ大丈夫。つまり、免許を持っている殆どの人は大丈夫ということになる。

後は、前オーナーの乗り方次第なので、丁寧に乗られてきた個体を見つけられるかどうかがポイント。


>問い合わせ

丁寧に乗られてきた個体かどうかの見分け方が分からない・・・など質問に答えます。

ここから そんな話を送ってみてください。あんまり「こことこことここ」というような答え方はできませんが、見方の傾向なんかはお話できるかもしれません。

もちろん、このクルマ以外のことでも、単純に記事の感想だけでも大歓迎です。