私が会った女たち

私が会った女たち

私が今までの人生の中で出会った女性達、特に印象的だった人達について書いています。あくまでも、私個人の目線で書いていますので、様々な目線を持ったみなさんと論争できたらと思います!

Amebaでブログを始めよう!
Aさんとのシェアハウスに、新メンバーが加入した。

その名も、ジェームズ君。

顔が濃いという事で、その名がついた。ピチピチの20代の男の子。そりゃAさんも食いつきますよね?引っ越しの手続きでバタバタしていたジェームズ君のお世話役をかって出ていた。

そういえば、Aさんは毎日家にいる。昔はバリバリのキャリアウーマンだったが、転職の為に勉強をしたが転職に失敗。今は無職。でもお金には困った様子は無い。

Aさんの大好物は男!
ジェームズ君はかわいい顔をして、こちらも熟女キラー。世話を焼いてもらい楽をしていた。

その日の夜にジェームズ君の歓迎会をハウスの皆でする事になった。もちろん幹事はAさん。夕食を何故か1人一品出すというルールを作る。私も料理は好きなので、参加をして一品作ることにした。

そこで事件が起こった…

調理師免許を持っていると自慢をしていたAさん。作った料理は、昨晩作った料理から抽出された油に鳥肉や野菜を一晩浸して置いてグリルで焼いたもの。
実は、昨晩、得体のしれないものが冷蔵庫にあるとちょっと騒がれたものだった。だって色が茶色で油が分離しててギトギトになっていたからだ。

私は一口サイズのハンバーグとコロッケを作った。大量に作ったので、残りをお弁当に使おうと冷凍保存をし、完成した料理を盛り付けテーブルへ運んだ。

ジェームズ君登場!!

仕事とAさんの事で最近はストレス爆発寸前だった私も、この日は久々に楽しめた。

パーティー終了後、Aさんは突然発狂した。理由は、Aさんの料理には誰も手を付けていなかったのだ。それもそのはず、今回の件は初めてでは無くて、Aさんの料理の評判は前から悪かったからだ。
以前パーティーした時にAさんは揚げ物を出した。その時に使った油が、何回も何回も揚げ物を繰り返した油で作った料理だったのだ。私が間違えてその油を捨てようとして指摘されたので覚えている。その油で揚げた唐揚げを食べた1人が吐いてしまい体調を崩した事があった。もちろん、今回の料理もその油で漬けこまれていた。Aさんはワザとなのか、いつも、作りながら食べたからお腹がいっぱいと理由を付けて、自分の料理、特に揚げ物は一口も食べなかった。
私も、ハウスに入ったばかりの時に知らずに料理を食べさせられたことがあったが、調理師免許というものを疑うほどの味だったことを覚えている。

発狂したAさんは、料理をタッパーに入れて職場へ持っていけ!と、私に怒鳴った。

その日の夜、とりあえずAさんの料理を冷蔵庫へ入れようとすると、冷蔵庫の上に大量の汗をかいた私の冷凍ハンバーグとコロッケがあった。え?腐っちゃう!と慌てて冷凍庫へ戻そうとすると、パンパンにAさんの作った料理が入っていた。

そこにAさんが現れ
『あれ~。忘れてた。場所なくて。』とセリフを残して部屋へ戻って行った。

とりあえず解凍されてしまったハンバーグとコロッケを冷蔵庫へ入れると、次はジェームズ君が現れた。

『お腹空いちゃった。さっき食べた時すごく美味しかったよコレ。良かったらもらえるかな?俺、大食いだから。』

Aさんと私のやり取りを見ていたのかは分からないが、この言葉に思わず涙が出た。

ジェームズ君に夜食をあげ、私は部屋へと走った。

今回の冷蔵庫事件はよくある事だ。冷蔵庫を開けると毎回毎回私の買ったものの位置が変わってたり、トマトジュースを飲まれてたり。ひどい時は、朝ごはんを食べていた時に、横からAさんに、『あっ!それ~。冷蔵庫開けたら床に落としちゃって~。とりあえず拾ったけど、食べたんだ(笑)』と言われた事もあった。
嫌がらせは前からある事。気にしない気にしない。と思っていたけど、唯一違ったのは、ジェームズ君の笑顔。

これは、何かありそうだ…