❖ 第三章 秘められた「言葉」のちから その2 ー神様編ー ⑧ | 神様と歌姫様

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[平成30年9月16日 安室奈美恵さん引退!!]

 このブログは、私の活力源であります「安室奈美恵」さんの魅力と、私の生業であります「神職(神道・神様)」の両面により、これからも続けていきたい理想の生き方、憧れの生き方を皆様にお伝えしたいと思います。

言葉にしない「以心伝心」 


 「男は黙ってサッポロビール」
 という三船敏郎さんのテレビCMはご存知ですか。かなり古いですが・・・。
 「余計なことは言わない」

 この美学も言霊信仰の流れなのでしょうか。それとも武士道の精神なのでしょうか。
 いづれにせよ今の世の中、なかなかそうはいきません。
 
 ご家庭を例にとりますと「無口な夫・・・」が通じますでしょうか。
 「母さん、あれっ」の一言で、昔ならお醤油が出てきたのかも知れませんが、今は絶対にそんなことはありえません。
 返ってくる反応は「あれって何」「どれっ」「はっきり言いなさい」と。
 まだそれならいいですが「自分で動きなさい」が当たり前です。
 
 「言わなくともわかる」は時代錯誤です。
 
 今は、話すことや相手にしっかりと伝わることの必要性が問われる「説明説得責任」の時代です。
 言葉によって双方の理解がなされ、信頼が生まれます。
 さらに伝わりやすいように個々が工夫し、言葉を磨き、伝え方の手法を学ぶ。

 また言葉と思考が、いつも必ず一致しているとは限りません。直感的に口に出てしまうこともあります。
 
 私の「想い」と私の「言葉」にはズレがあります。
 だからこそ場を重ね、幾度と話し合いを行なうことも時には必要です。そこでようやくお互いが納得し理解し合って初めて、心と心で通じ合うことが出来ます。

 目指す「想い」は同じでも、言葉が違うと誤解が生じます。


 言葉を大切にすることは、まわりの人の気持ちも大切にすることになります。


 「以心伝心」とは「言わなくともわかる」ような単純な感覚的なものではなく、お互いの努力の結晶が生み出す実証的なものです。