三大秘法禀承事は偽書か (仏教哲学大辞典調べ) | みたこと、聴いたこと、思ったこと等の 独り言。時々ですます調。 ブロックはご自由にどうぞ。

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創価学会は、元々は末法の御本仏日蓮大聖人の在家の信者の団体でした。
平成3年に日蓮正宗から教義逸脱等により破門され、今では 仏教的・平和主義的・人道主義的等の雰囲気を持つ 政治的な営利団体へと変貌しました。
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仏教哲学大辞典 635ページ


【さんだいひほうぼんしょうじ】

  三大秘法禀承事


「さんだいひほうぼんじょうのこと」とも読む。三大秘法抄ともいう。


日蓮大聖人が 弘安5年4月8日、61歳の御時、身延から大田金吾に与えられた書。
大田金吾は下総国葛飾郡八幡荘の中山に住した武士で、富木常忍や曾谷教信等とともに 日蓮大聖人の信徒として 外護に努めた。

本書の末文には 大聖人の滅後、未来のために 三大秘法の法門を説き明かしたと示されている。

特に 三大秘法は 大聖人の独一本門の肝要であり、大聖人の全御書中、三大秘法を総括して 詳しく述べられた御書として重要である。

最初に、法華経如来神力品第二十一の結要付ロ属の 四句をあげ、その要言の法とは 三大秘法であり、これは上行等の四菩薩に付ロ属され、末法にのみ弘通されると説かれている。

次に 末法における出離生死の要法 寿量品の一品、すなわち 三大秘法のみであると述べられ、三大秘法の体と相貌が明かされている。

本門の本尊は、無作の三身・本因妙の教主釈尊、すなわち 六種の釈尊の中の 本門文底の釈尊であるとされ、本門の題目については、題目に正法・像法と末法の二意があるとされ、末法に唱える題目は 自行化他にわたる 南無妙法蓮華経であると結せられている。

更に 本門の戒壇について、その在り方や 意義内容を述べられている。

次に 法華経方便品第二の「諸法実相」等の 事の一念三千、同如来寿量品第十六の「我実成仏已来・無量無辺」等の 事の一念三千の文証を挙げ、事の一念三千 すなわち 久遠元初の妙法の 未来広宣流布を 示されている。

最後に 門下の遺弟のために この法門を顕した旨を明かされ 末法弘通を託されている。

なお、本抄は、御真筆の所在が不明で かつ他の御書とは著しく趣が異なっているため、古来から 真偽論があった。
しかし、近年、大石寺で 第六世日持上人の写本が発見されたこともあり 全く偽書説に根拠がないことは 明らかである。

ちなみに、文部省の統計数理研究所の研究グループが 昭和52年から 3年がかりで コンピューターを使っての科学的メスによって 解析した結果でも、大聖人の御真筆であるとされたことが 報道されている。(昭和55年6月7日付、朝日新聞・毎日新聞等)。
その調査方法は、三大秘法抄の総計1315語からなる全文を、名詞、動詞、形容詞など 16種類の品詞に分解、すべて言葉をコンピューターに記憶させた。
更に、真作17編、偽作8編も同じようにコンピューターに入れ 総計10万語近くを分析。
統計的な解析は、第一に「文の構造に関する情報」として、文の長さ、各品詞の使用割合、品詞間の接続関係などを数量化し、第二に「個々の単語の使用の割合に関する情報」の 大別して二つの方法で調べた。

その結果、文の構造、単語の使用頻度などの判別で、三大秘法抄は真筆であるとのデータが得られている。

本抄は、大田金吾の死後、五老僧の一人・日頂の手に渡り、日頂が富士の日興上人の元へ帰順した時、本抄を捧持してきたと推察される。
そして、永禄、天正のころ、北山と西山の紛争に介入した 武田の家臣等の暴挙により、二箇相承等とともに紛失したことは、当時の北山の記録によって明らかである。
すなわち天正十一年の北山本門寺本尊已下還住の目録に「百六箇、旅泊辛労書、三大秘法書・・・・は本御書紛失写しのみ御座候」(富要九巻二十二頁)とある。

この仏教哲学大辞典は、池田名誉会長の監修である。

いつ、三大秘法禀承事が 偽書とされたのか。

創価学会にとって 都合の悪い御書は 「偽書」と罵り、文証を挙げれば 「当時は騙されていた」と言い逃れする。

創価学会詭弁部の 詭弁部員には 池田名誉会長から『無限詭弁大賞』が贈られることだろう。全く御目出度い。


しかしながら、こういう事を 時間をかけて書き込むのは 本意ではない。今後は、写真のみにしようと思う。



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