トーナメントの舞台裏 | Down the fairway

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ゴルフ屋の社長が書くブログ

スポーツの秋を迎えようとしています。

 

ゴルフ界も三大ナショナルオープンが立て続けに開催されるシーズン。

先陣を切って日本シニアオープンが9月19日から日高CC、次に日本女子オープンが10月3日からココパリゾート、そして最後に日本オープンが10月17日から古賀GCで、それぞれ開催されます。そこで今回は様々な大会の舞台裏とでもいうべき、仕組みや仕掛けについて分かち合いたいと思います。

 

大会を主催者を軸に分類すると、
①日本ゴルフ協会(JGA)
②日本プロゴルフ協会・日本女子プロゴルフ協会(PGA/LPGA)
③日本ゴルフツアー機構(JGTO)
④その他   ・・・の4種類の組織があります。

 

一般の方には判りにくいと思いますので、まずこれらの組織の説明から始めることにします。
①は英国のR&A*、米国のUSGAと同じナショナル・フェデレーション、即ち国を代表する組織。
②はゴルフを職業にする人の集合体で、税理士会や調理師会のような同業者団体。
③はティーチング部門とツアー部門から構成されていた(2)から、ツアー部門が分離独立してできた組織。
④はKBCオーガスタを主催する九州朝日放送や、ほけんの窓口レディスを主催するRKB毎日放送のような民間企業、民間団体などです。

 

次に、お金の流れを軸に分類すると、
(A)開催コースが、主催団体に協賛金を支払う替わりに、広告・前売券の販売権を得る仕組み
(B)開催コースは、通常の運営だけを行えばよく、協賛金などのお金の流れが発生しない仕組みです。


2020年にザ・クラシックGCで開催される日本女子オープンは日本ゴルフ協会が主催するナショナルオープンで、お金の流れとしては(A)の大会です。ときどき「大会を開催する際、主催者からコース使用料をもらうのか?」と尋ねられることがありますが「いいえ、貰うのではなく支払うのですよ」とお答えすると、皆さん一様に驚かれます・・・。また、KBCオーガスタやほけんの窓口レディスなどのレギュラーツアーは、民間企業が主催する(B)の大会ということです。

 

ひと言で言ってしまえばゴルフ大会なのですが、実は主催団体やお金の流れは多種多様。そして①②③の組織自らが主催する大会、例えばJGAの日本オープン、PGAの日本プロゴルフ選手権、JGTOのJGTO選手権などの大会は、賞金を多くしたりシード権を付与したりして、④の試合よりも選手に対してハイ・リターンを約束しており、それゆえに「メジャー」と呼ばれているのです。

 

*R&A:Royal and Ancient Golf Club of St.Andrews

1754年設立。直訳すると「王室ゆかりでセントアンドリュースの古めかしいゴルフクラブ」と、歴史と伝統を重んじるいかいもスコットランド人らしいネーミングですね。