全英オープン × ロイヤルポートラッシュ | Down the fairway

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ゴルフ屋の社長が書くブログ

アイルランドの主府ベルファストから北に90km、アントリム海岸にたたずむロイヤルポートラッシュが、今年の全英オープンの会場です。
「近代設計の父」と呼ばれるハリー・コルトの代表作。しかし、コルトのことは日本では知られていないようですので、今月はコルトについ
て共有したいと思います。
コルトは、ケンブリッジ大学ゴルフ部の出身で、卒業して弁護士になったものの、ゴルフの虫がうずき出して、1901年にサニングデールの
支配人に転身。このことがきっかけとなり、以後多数の名コースを世に送り出すことになりました。

 

コルトは、仲間三人で「Colt, Alison & Morrison」社を設立します。アリソンは廣野や川奈・富士Cで有名ですね。実務はアリソンが日本やニュジーランドを、コルトが英国と大陸欧州での仕事、という具合にそれぞれ手分けして担当していました。

 

「大半のプレーヤーは,パッティングが上手くいったときに2パットでホールアウトできることを望むものです。そのために、ちょっとした困難を経験することを望むでしょう。さもなくば成功の喜びが得られないから。それゆえ、完全にフラットなグリーンは適していませんし、またバンカーを避けてグリーンに乗せたとき、これが非常に難しい状況にあって欲しいとは思いません」

 

この言葉に表されるように「上手くいったときに2パット」で収まるグリーンを是とし、ワイルドなグリーンはあまり作りませんでした。この思想をもとに原設計と改造の両面で数多くの功績を遺したのです。後者の業績としてロイアヤルリザム&セントアンズ、ロイヤルセントジョージズ、ロイヤルリバプール、ミュアフィールドなど全英オープン開催コースの殆どを手掛けました。そしてコルトの最高傑作と呼ばれるのが、今大会の舞台となるロイアヤル・ポートラッシュです。

 

なお、コルトはオーガスタナショナルGCをデザインしたアリスター・マッケンジーとも組んでいたのですがが「真面目でクリスチャンのコルトと、酒好きでだらしないマッケンジーが上手くいく筈はなかった」とは後輩たちの弁です(笑)