グリーンの形状とグリーンスピード | Down the fairway

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最近のプロゴルファーのショットは、飛んで曲がらない。300ヤード先の幅20ヤードしかないフェアウエイに、ちゃんとボールを運んでくるのですから、技術、そしてそれを支える道具の進歩の賜物というべきでしょう。

 

そうすると何が起こるかと言いますと、大会主催者が「ビッグスコアを出されたら困る」と考えるようになります。

 

コースの難易度を上げるために、①距離を伸ばす ②ラフを伸ばす ③グリーンを難しくする・・・などの手が打たれます。

 

特に③に関しては、今年のUSオープンで顕著なように、大会期間中はグリーンへの散水が厳しく制限され、パンパンに固くて速いグリーンが出来上がります。そうすると、芝が青息吐息になるのですが、シネコックヒルズのグリーンのように、複数の草種が入り混じったグリーンでは、乾燥に対する耐性が強い種と弱い種で伸びたり、枯れたりするのですから、グリーンが凸凹になります。

 

しかもグリーンの形状が高速グリーンに不適合ということがあります。傾斜が強すぎて、速いグリーンを作るとボールが止まらなくなるのです。そもそも、そこまで速いグリーンなど想像できなかった時代に作られたコースでは、こういうことが起こります。USオープンでフィル・ミケルソン選手が、グリーン上で動いているボールを打ってしまった事件の背景には、こういうことがあるのです。

 

私がスコットランドのいくつかのコースでプレーした感覚でいえば、9フィート以上のグリーンスピードが出ていたのはミュアフィールドだけでした。9フィート以下のスピードでも傾斜が強いため、十分に楽しむことができるのです。翻って、弊社を含む日本のコースは、平べったいグリーンを作っておいて、テマ・ヒマ・お金をつぎ込んで、高速グリーン作りに汗を流しています。すごく矛盾を感じます。

 

当然のことながら、速いスピードを実現しなくても、グリーンの形状に変化(傾斜)がありさえすれば、もっと簡単に、もっと低コストで十分楽しむことができるコースになる筈。随分、勿体ないことをしているなぁと感じるこの頃です。USオープンを観て、一層その思いが強くなった次第です。

 

サステナビリティの観点からも、時間をかけて改造するしかないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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