1gの違いを見破る小平選手 | Down the fairway

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シャフトが抜かれたゴルフクラブのヘッドには、フェース面に

 

「大好き!」

 

と、素直な愛情表現が書き加えられている。

 

メッセージを除けば、このヘッドは何の変哲もない。ただ、わずかに角度を変えてフェース面に目を凝らすと細い一本の線が浮かんでくる。およそ15mm、針で引っかいたような傷跡だ。持主は小平智。このわずかな傷が「割れた」サインで、もう使用されることはない。

 

アクシデントが起こったのは昨年10月の日本オープンでのことだった。試合会場の練習場で、小平は違和感を感じた。彼とサポートスタッフの苦労はここから始まった。

 

トップ選手の鋭敏な感覚の前では、壊れたものをただ交換すれば良いという程簡単な話ではない。クラブは作り手が機械であっても、製品になった際に微妙な個体差が出てしまうのだ。プロの目はその違いを嗅ぎ分ける。以後、小平は新しいドライバー探しに躍起になった。新たに作られたヘッドの中から厳選し、試し打ちしたのは30個。その中から5つ前後に絞り、さらに細かいテストを行った。「良いボールが出るけれど、構えた時にフェースが左を向いているような気がする」「見た目は良いけれど、思い通りの弾道にならない」など、テストを重ねるたびに小さな違和感が生まれた。それを解消すべく、改良はより微細なものになった。

 

重心を0.5mm動かす。

 

クラブ調整のポイントのひとつとして重心がある。ヘッドの内部で重心がどこにあるかで、ボールに加わる力が決まり、弾道が変わるのだ。小平はヘッドの中にグルーという粘着剤を注ぎ込み、内部で動かすことで重心位置を0.5mmずつずらしながら試験を続けた。ヘッドが割れてから1ケ月。

 

何かが違う。

 

ウェートでもない。

 

グルーでもない・・・。

 

小平のドライバーはヘッドが約202g、シャフトは76g。そのつなぎ目であるホーゼルは7.5gで、ヘッド内部のグルーは5g。そして50gのグリップを装着して完成する。合計で340g。問題となったのは、そのうちの1g以下。その違いを小平は見破るという。そんな微細な感覚を武器に、青木功・丸山茂樹・今田竜二・松山英樹に次いで、日本人として史上5人目となる米ツアー・チャンプとなった。

(ゴルフダイジェストオンラインの記事より抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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