どら焼きメダル

キービジュアル撮影の

話をしたい。

あれは8月末のこと。

主宰の愛海氏が

今年のイメージは

これでいくと旗を振り

水面下でクリエイターが

あーでもない

こーでもない

と打ち合わせを重ねた。

まずは

メダルを

どら焼きに

したい。

このオーダーに

爆笑しながら

街中のどら焼きを

集めて試作を繰り返した

伝説のスタイリスト

sputnikの石切山氏。

しまいには、

おやきまで。

おやきは却下された。

ノースマンもあったが

それも却下。

青と赤のスクリーンで

それぞれ撮影。

どうやったら

メダルに見えて

それがどら焼きだと

あとあと気づいてもらえるか

角度、

ポーズ、

メダルのリボン、

持ち方、

何度も撮り直す。

最終的に選ばれたはずの

Ａ社のどら焼き

いざ持って構えると

どら焼きの存在感が

ありすぎて

メダルの印象が薄まる。

最終的には

少し小ぶりの

「これはNGだね」

となっていたものが

1番ハマった。

そうして

出来上がった

それぞれのビジュアル。

あの日

関わった全ての人間たちの

努力の結果。

今世に出た。

それぞれの

想いを乗せて。