十数年ぶりにレコ大と紅白を見ることにした今年の暮れ。
乃木坂を応援していたレコ大では、全然知らないアーティストが大賞を獲得していた。
この歳になると、ヒットチャートなど見ることもなく、歌番組を見る回数もめっきり減ったが、紅白にも出られないアーティストがレコード大賞というのはちょっと違和感がある。
誰とは言わないし、そのアーティストのファンの方には申し訳ないが、そういう時代になってきたんだなと思うと、時代の変遷を感じる。
昔は同じ大晦日、帝国劇場で行われていたが、レコ大が8時45分に終わって紅白は9時からということで、レコード大賞が終わると、パトカーの先導で日比谷の帝国劇場から渋谷のNHKホールに移動して入場行進に間に合わせるというあわただしいスケジュールだったから、レコ大に出ていた歌手はさっきと同じ衣装で入場し、歌う時に着替えて出てくるというけっこうハードそうな動きだったように思うが、今は放送日は違うのでゆったりしてきた感じがする。
確かに当時は「レコード」の売り上げが基本だったようだが、今では基本はCDやストリーミングに変わってしまい、12月初めには民放各局持ち回りで「歌謡大賞」などもあったが、どちらの大賞歌手も決まって紅白出場が決まっていたし、歌う曲もその年に何度も聞いた曲だったが、今は知らない曲を歌った知らない人が大賞歌手という、よくわからない構造になっている。
別に文句を言ったり異議を唱えるつもりはないが、そういうもんなんだなあと思うしかないようだ。
21世紀になり、平成から令和になって、いろんなものが変わってくるのは仕方ないのだろうけど、時間の流れの速さは変わらないということですね。
今年もあと19時間半くらい、のんびりした時を過ごせればいいなと思うことしきりである。