今年も宇都宮市北部にある「ろまんちっく村」でシクロクロスの大会が行われるというので 選手としてではなくスタッフとして参加させていただいてきた。
12月初旬の晴天
シクロクロスとはロードバイクのような自転車(厳密には違うけど知らない人には一緒に見える)で未舗装のコースを周回しタイム・着順を競う競技。
今回も会場となった宇都宮市北部にある「ろまんちっく村」は道の駅として有名だけど 広大な敷地には温泉・プール施設や宿泊施設、自然豊かな里山やリードなしで自由に遊べるドッグランスペースなど様々な施設のある滞在体験型ファームパーク。
正面奥にある芝生広場を中心とした里山エリア・森エリアが会場スペースとなった。
宇都宮シクロクロスシリーズは期間中2〜3戦(※?)行われるシクロクロスのシリーズ戦。
今年からUCI(国際自転車競技連合)国際レースに認定・格上げされ以前よりさらにも盛り上がることが期待される。
ジャパンカップ、宇都宮シクロクロス、ツールドとちぎ、とUCI公認レースが多数開催される栃木県。
上記の他にもJプロツアーで大田原や矢板などでロードレースも開催された。
身近すぎて麻痺しそうなくらいな恵まれた環境でほんの少しでもお手伝いできるのはファンの一人としてとても光栄なこと。
シケインと呼ばれる人口障害物
シクロクロスは簡単に言うと不整地(主に牧場などの草地、林の中、砂利道など)を画像のようなロープやコーステープでコース化し 周回させる自転車競技。
コース内はターマック(舗装路)、グラベル(荒地)、草地とパンクしちゃいそうなとこばかり。
さらに平坦な区間だけでなく自然を利用した山や人口障害物(階段、砂地、キャンバー、シケインなど)を配置し 参加者達を苦しめる(一部の変態観戦者は大喜び)。
画像の白い板は高さ30センチほどのシケインと呼ばれる障害物。
自転車では当然乗車したままでは通過できないので一旦降車(といっても走りながら)し担いで乗り越える。
一部上級者やトップライダーたちは乗車したまま「バニーホップ」とよばれるジャンプ技を使い少ないタイムロスでクリアしていく。
いや、あれはほんとすごい。
早朝の夜明けシーン 星が見えるね
会場のろまんちっく村は自宅から車で30分ほどのすぐ近く。
天気予報も晴れなので自転車で行くことにした。
この最低気温は予報でマイナス2度。
コンビニへ朝食買いに寄ったら室外機の下の水が風に煽られて凍結してた…。
風も冷たいし 道路も暗いし、どうして自走で来ちゃったんだろうね。
会場入り
地元 宇都宮ブリッツェンの販売ブースの設営手伝いをするため 他のスタッフよりも少し早めに会場入り。
テントを広げ、搬入車から商材を下ろし終えた頃には空も青くなっていた。
今日も天気よさそうだ。
いつもの野郎たち精鋭達
宇都宮シクロ1日目にはいつものお友達がたくさん参戦。
みんな辛い苦しいと嘆きつつもまた参加するんだなぁ。
回を重ねるごとに参加メンツが増えてるぞ?
こちらは年上御仁たち
別のテントにもお友達が。
こちらは僕よりも年上のダンディーズ。
怪我のないようにね。
梅?
ピクニックでもしたいくらいの澄み渡った青空に 風もない穏やかな天気。
こんな日はビール飲みながらシクロ観戦するのが流儀でしょう!
ろまんちっく村には美味しい地ビールの販売もありますよ。
(シクロクロス観戦はビール片手にカウベルという鳴り物を鳴らして応援するのが流儀なのです)
(シクロクロス観戦はビール片手にカウベルという鳴り物を鳴らして応援するのが流儀なのです)
僕はスタッフ参加・自転車自走なのでお酒飲めませんけどね、残念。
敷地奥のキャンバー(勾配)区間
シクロクロスは未整地に杭・コーステープでコースを作り自転車で周回する競技。
舗装路に比べて危険が多い上に観客も各地点に散らばっているので 競技者・観戦者の両方の安全を確保するために要所要所にスタッフが配置される。
また 競技中に接触や転倒でコーステープが切断されたり杭が折られたりするので 必要に応じて補修作業を行う。
ポイントスタッフでは賄いきれない箇所でのコントロールや人のいない区間での補修作業は僕たち巡回スタッフの出番というわけ。
交通安全グッズ無料配布
1日目の土曜日は比較的ゆる〜い雰囲気でスタッフのお仕事も少なめ。
休み時間に会場のイベントエリアを散策していたらカラフルな反射リストバンドをみつけた。
ここは栃木県警のブースで交通安全啓蒙にこの反射バンドと「無事カエル」のマスコットが無料配布されてた。
(ほかにも安全予測の自転車シュミレーターの体験乗車も行なっていました)
お兄さん緑色すきでしょ!って
お巡りさんに呼び止められるのはあまりいい気分じゃないけど 今日は一味違う。
「お兄さんみどりいろ好きなの?」と 画像の緑の反射リストバンドとカエル(帰る)のマスコットいただきました。
この反射バンド、自転車で通勤通学するならぜひつけてほしい品物。
手首に巻いたところでたいして邪魔にはならないし、後続車からはヘッドライトに反射して存在アピールにもなる。
「自分の安全(命)は自分で守ろう」
すごい攻めてる!
河川の堤防のような斜面に ロープで仕切られたコース。
この斜面を自転車で走るなんて…。
初日の今日はまだ芝生が生きてるけど レースが繰り返されるとタイヤで耕されて土が見えてくる。
それだけでなく朝露や雨などの水分が供給されるとドロドロの水田のようになり一気に見せ場ゾーンへ変貌する。
このお天気じゃ泥の心配は無いわけじゃないけど少なそう。
悪路でも走破性能を上げるために競技で使用される自転車にはブロックタイヤと呼ばれるイボ付きタイヤが装着され、接地面積を稼ぐために空気圧も2キロ前後に落とされる(ロードバイクは7キロ前後)。
またブレーキ周辺の泥詰まり防止にカンチブレーキという泥ハケのよいブレーキやオートバイのようなディスクブレーキを装備している参加者も。
個人参戦ではあまりいないけど チーム参戦や上位カテゴリライダーはスペアバイクを用意し 半周または周回ごとに機材交換(バイクチェンジ)をすることがある。
これはルール上認められている行為で コースの半周に位置する箇所に駅の対面ホームのように配備された「ピットエリア」でバイク交換を行う。
ピットエリアで交換された泥だらけの自転車は、ピット作業員がスチームなどで一気に泥汚れを落として次回交換に備える。
ピットエリアで自転車を飛び降り走りながら(停止することなく)バイク交換を行うピットエリアもシクロクロスの見所の1つ。
オダエリさん
先日のもてぎエンデューロにて ほんの少し一緒に走っていただいた小田エリカさんも参戦していた。
競技中はスタッフなのでお声掛け(応援)は厳禁。
競技終了後にお写真撮らせてもらった。
なんと彼女、CL2クラスで優勝!
ぶっちぎりの独走でした。
おめでとう!
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【本日の仕様】
フロントギア 52-34T
リアギア 11s CS-6800 12-25T
ホイール WH-RS81-C35(23C)
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【本日の成果】
総走行時間 2時間1分
総走行距離 42.58km
積算走行距離 8,303.6km
平均速度 21.1km/h
最高速度 35.3km/h
獲得標高 133m
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参加のお友達も応援のお友達も
楽しい1日(半日)でした!
→2日目もよろしく!
2017/12/02 記