初手 | 古今亭志ん輔 日々是凡日

初手


6時 起床。当然二度寝。

7時28分 ヤバい!集合は7:30全て慌ててあっという間にロビーに行ったが誰もいない・・?昨日前夜祭のあった常盤ホテルへ向かってみたらバスがいた。そして私が1番。ん?「7:50出発ですよ」「エエエエエエ」兎に角間に合ったのだからよしとしようか。疲れたあ。

7時50分 出発。会場の文学館へ向かう。

8時35分 対局の場「素心菴」に入った。既に多くの方々が何に畏怖しているのかわからぬほど静まりかえった場を作り上げていた。

8時50分 まず入って来たのは挑戦者の河野九段。盤を清めて本因坊を待つ。

8時57分 本因坊が入った。メデイアのシャッター音か一際大きく響く。なかなか止まることがないのその音が徐々に徐々に消えて静寂が訪れた。2人は黙したまま少し俯いて時を待つ。

9時 立会人の立会人武宮正樹九段の声で対戦が始まる。本因坊が丁寧に丁寧に黒石を取った。ゆっくりゆっくりと盤上を舞う手先がスッと伸びてピシリと小目に打たれそのまま動かず念を込めているように見えた。ソッと離れた指先は逆回転するように本因坊の膝の上へと戻った。同じように河野九段が白石を打ったところで2人を除いた人は退席を余儀なくされる。たった5〜6分のことだが息苦しい空間が心地よい。

11時 検討室に入った。対戦のモニターが物々しく置いてある如何にも新聞社の仕事場である。数枚の碁盤の真ん中に置いてあったのを使う方はいない「あれだけ使う方がいませんね?」と毎日新聞社のM氏に聞いたら「あれ志ん輔さんが使うんですよ「エエエエエエ!」指導碁を受けることは聞いていたが周り中プロの棋士と関係者ばかり。その真ん中でなんて・・やだよおおおお!なんて思っていると甲田明子四段が笑いながら入って来た「ああ、甲田さんこちら志ん輔さん」「あっ、よろしく」現実ががドンドン迫って来て心地よくない息苦さが襲って来た。

12時30分 とは言っても優しく優しく教えて頂いてなんとか終え昼飯の弁当を頂く。

13時30分 同じ敷地内にある美術館で行われる短歌と俳句合同合評会を見に来た。

15時30分 終了。2時間は長いなぁと思っていたが合評会も面白い。しかも短歌と俳句の違いも楽しみながら終了。検討室に戻った途端今度は久保七段が「やりましょう」「ううううう」こんな機会はあるもんじゃないけれど・・

17時 封じ手の提出がなされ今日の対戦はここまでとなった。

18時 S氏M氏と晩飯へ。

21時 部屋に戻る。ステキな時間の流れた1日だった。