2008年12月28日

オペラ稽古 演出  釣 恵都子

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リハーサル室は狭かった。決して狭いとは思えないのだけれど外人をまじえたチームは部屋を狭く感じさせていた。しかも演出上部屋の後ろ半分はデッドゾーンになっていた。白熱した稽古は2時間30分に及んだ。演出家の得意言語は日本語を除けば独語、ピアニストは仏語、指揮者は英語、外人は殆どがドイツ人、オペラはイタリア語、何が何だか分からないままの2時間30分「お疲れさま」のひと言に表に出ると空気がウマい。完全に酸欠になっていた。本番まであと1週間!ちょっと面白いことになりそうな予感がしていた。


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2008年12月24日

「一升蕎麦」 宇都宮青源寄席

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宇都宮の落語会は今年で5年目を迎えていた。あくる日世話人の方々が栃木観光に連れて行ってくれるのも楽しみの一つだった「今回は出流山に行ってみましょう」「イズルサン?」「そう、観音様があって・・・一升蕎麦が」観音様より一升蕎麦が気になっていた。「えっとね、じゃあ一升いってみましょうか」世話人の一人がそう言った「あのぅ五合でいいと思いますけど」「な~に言ってやんでいべらぼうめぇ」栃木訛りの啖呵が空気を和らげた「一升持ってきゃあがれ」やりとりは続いていたが大ざるに盛られた蕎麦は五合だった。少し残して二人がダウン、啖呵の方は引くに引けなくなっていた。完食後、苦しくなるほど食べさせられて一升蕎麦が憎くかった。帰りがけそばを打つ親子を見た「あのおばあちゃんが一升蕎麦の発案者らしいですよ」観音様の近くに「一升蕎麦」のメニュは山ほどあった「へぇ・・・」どんな思いで一升蕎麦を発案したのか「せめてたくさん食べてもらって満足して頂こう」そんな気持ちだったに違いない。倅と一緒にうつむいてそばを打つ母親の表情は窺い知れなかったが、嬉しさは身体中から溢れていた。


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2008年12月01日

「寿ぐ」 古今亭朝太

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御茶ノ水下車。聖橋をUターンするように渡って突き当たりに神田明神がある。ぷっくらした顔をほころばせた花婿としっかり者の花嫁は式を前にしていた。何処でもそうであるように花嫁は落ち着いて祝う者達に会釈していた。
花婿はこれも同様で落ち着きがなかったが太った顔を扇子バタバタやる姿は端から見て吹き出したくなるようだった。
「結婚したいんです」師匠夫妻に打ち明ける時は自分が罪人になったような気がするものだ。まだ半人前なのは十分承知していたが「縁は異なもの」だった。師匠のお内儀さんが即座に聞いた「お嫁さんは働くの」「はっ?」意味がよく分からない「働かすんだったら私は認めないからね」「そのつもりはありません」これだけのやり取りだったがかなり疲労していた。

禰宜の笙、ひちりき、竜笛に送られた花婿花嫁が社殿に入った。

「噺家のかみさんは繊細で大雑把なところがないといけません」仲人の師匠の言葉が蘇っていた。

「きっといい夫婦になるな」そう思わせる朝太の結婚式だった。


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