話し方教室に行くと、その教室にもよりますが、「話法」と呼ばれる特に人前での発表に際して、用いる「話を入れる器」の成り立ちを紹介される事があります。
例えば「今日の私の発表のテーマは『良好な夫婦関係を作るコツ』を紹介します」と冒頭で述べれば、聞き手である聴衆は、その話のタイトルに惹かれて聞き耳を立てやすくなるでしょう。
続けて「それには3つの事が必要です」と言うと、今度はまた聞く態度に変化が起きます。
「なになに3つ?ってそりゃあ何だ?」と聞き手は自問します。
「先ず相手の言い分を聞く、次に相手の好きな事に関心を抱く、そして相手の感謝の言葉を送るの3つです」と言えば、聞き手は「なるほど、そうか、それで具体的には?」と思います。
話し手は続けて「先ず相手の言い分を聞くという事に関してですが、・・・・・、次に相手の好きな事に関心を抱くに関しては・・・・・、最後に感謝の言葉を送るですが・・・・・・・」と各行為について自前で良いので具体的な行動を述べます。
最後に、これまでの話を反復して終われば、印象が強く刻まれます。
「以上、私が考える夫婦の良い関係を作るコツに付いてのお話をしました。ありがとうございました」と閉じれば良いのです。
こうした話法を、今後は少しずつ紹介します。話法はいわゆる話を収める重箱と考えると良いですね。
美味しいご馳走も収めるランチボックスが、汚れていたり、みすぼらしかったりすれば折角のご馳走も台無しになりそうです。
そこではご馳走に劣らぬよう、美しく整えられたお弁当箱に入った食事に皆さんは惹かれます。
今日の話法は箇条書き話法と呼びます。
何かを3つに分割して詳細を述べるという訳です。
※2つでは落ち着かないので、出来れば3つが好ましいのです。また4つは多いので3つにまとめてみましょう。
・私の好きなテレビで観る芸人さん
・良く行く行楽地
・好きな映画俳優
・私が尊敬する人の共通点
・英語の上達法
ありとあらゆる事が箇条書き話法で話せます。
今度のスピーチで是非 使って頂きたいですね。
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