パリ五輪:陸上7日目出場選手紹介(モーニングセッション)その1 | 小田雅起のブログ『オダリンの○○』

パリ五輪:陸上7日目出場選手紹介(モーニングセッション)その1

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パリオリンピック陸上競技6日目、モーニングセッション出場選手紹介いきます!今回モーニングセッション実施種目に出場する日本代表が多いため2回に分けて投稿します。先ずはその1です。

 

男女混合競歩リレー :決勝(日本時間14時30分頃競技開始)

今大会初実施の種目。2人1組のチームで男子(11.195km)、女子(10km)、男子(11km)、女子(10km)で計42.195㎞を繋いでいく。出場するには4月の世界競歩チーム選手権で22位以内に入る事と、2チーム目は2チーム目の中で上位5ヵ国に入る事が条件となる。日本チームは3組出場し2位と17位(2チーム目の中では5番目)に入り出場権2枠を勝ち取った。今回は川野選手と岡田選手、髙橋選手と柳井選手でペアを組む。

 

川野 将虎選手(旭化成):五輪2大会連続2回目の出場(21年)

50㎞競歩と30㎞競歩日本記録保持者。他にも5000m競歩日本歴代4位、10000m競歩日本歴代6位、20㎞競歩日本歴代4位(日本学生記録では1位)の記録を持っている。21年東京五輪50㎞競歩は暑さで体調を崩しレース中に嘔吐する場面もあったが6位入賞。世界陸上で22年オレゴン大会35㎞競歩銀メダル、23年ブダペスト大会35㎞競歩銅メダルを獲得し日本陸連アスレティックス・アワード2023で優秀選手賞。昨年10月競歩高畠大会の20㎞競歩で1時間18分52秒で優勝しパリ五輪派遣設定記録1時間19分40秒を突破、これにより2月の日本選手権20km競歩で優勝すれば即代表内定、即時内定でなくても3位以内に入ることが重要になる中で挑んだ日本選手権はセカンドベストを出すも4位、上位3選手が派遣設定記録を突破しているため個人種目での出場は厳しい状況になるが、男女混合競歩リレー出場をかけパリ五輪代表選考会の1つ全日本競歩能美大会20㎞競歩で2位。世界競歩チーム選手権では梅野倖子選手とのペアで男女混合競歩リレーに出場、27位で日本チーム3番目の順位。

 

岡田 久美子選手(富士通):五輪3大会連続3回目の出場(16年、21年)

5000m競歩、10000㎞競歩、10㎞競歩、20㎞競歩、35㎞競歩の日本記録保持者で五輪3大会連続3回目の出場、世界陸上5大会連続5回出場の第一人者。16年リオ五輪16位、21年東京五輪15位。昨年の世界陸上は腰のけがで欠場、それ以降なかなか回復せず引退もよぎったが、姿勢など一から見直しをはかりラストレースの可能性も含め両親を呼んだ今年の元旦競歩の10㎞競歩において14年ぶりの日本新記録樹立。2月の日本選手権競歩は藤井菜々子選手に敗れ2位ではあったがパリ五輪の参加標準記録1時間29分20秒を突破する1時間29分03秒を記録した。20㎞競歩以外では4月の世界競歩チーム選手権の男女混合競歩リレーで池田向希選手とのペアで2時間57分04秒で銀メダル獲得、見事日本は同種目出場権を獲得、パリ五輪では20㎞競歩の代表にも選出されていたが辞退し男女混合競歩リレーに専念した。


髙橋 和生選手(ADワークスグルー):五輪初出場(5月19日まで入力、高橋でも念のため入力)

昨年10月の全日本競歩高畠大会で自己新記録1時間19分26秒で2位になりパリ五輪派遣設定記録1時間19分40秒を突破。これにより2月の日本選手権20km競歩で優勝すれば即代表内定、即時内定でなくても3位以内に入ることが重要になる中で挑んだ日本選手権は自己新記録1時間19分01秒をだすも5位。4月の世界競歩チーム選手権では渕瀬真寿美選手とチームを組み17位となり日本チーム2組目の出場権獲得に貢献。今回個人での出場はならなかったが男女混合競歩リレーの代表に選出。5月のラ・コルーニャ国際グランプリの20㎞競歩はセカンドベスト1時間19分17秒で12位。

 

柳井 綾音選手(立命館大学):五輪初出場

競歩と駅伝の二刀流。昨年6月10000m競歩で岡田久美子選手が2010年に記録した日本学生記録を更新する44分27秒72を記録し日本学生新記録章が贈られた。今年は元旦競歩で10㎞競歩42分58秒で17年ぶりの学生新記録樹立。日本選手権20km競歩3位、世界競歩チーム選手権の20km18位。ラ・コルーニャ国際グランプリの20㎞競歩では自己新記録1時間29分44秒の日本歴代7位(日本学生歴代2位)で15位。5月の関西インカレの10000m競歩では昨年自身が記録した日本学生記録を更新する44分21秒85で3連覇達成、立命館大学は3年連続11回目の総合優勝に輝いた。7月のホクレンDCの10000m競歩で再び日本学生記録を更新する43分49秒85(日本歴代5位)を出した。パリ五輪はワールドランキングで出場権獲得。パリ五輪では20㎞競歩の代表にも選出されていたが辞退し男女混合競歩リレーに専念した。

 

・男子走高跳:予選(日本時間17時5分頃競技開始)
赤松 諒一選手(SEIBU PRINCE):五輪初出場7月8日まで入力

昨年は自己記録を2度更新し日本歴代6位タイ2m30を記録。世界陸上では真野選手に並ぶ8位入賞の実績を残し、初出場のダイヤモンドリーグのチューリヒ大会で5位にはいる活躍から2023年度の「中部実業団陸上 of The Year」に選ばれた。今年はアジア室内で2連覇達成、3月の世界室内は入賞にあと一歩の9位。昨年左足小指の第5中足骨を骨折、3月下旬に患部にボルトを入れる手術をした。復帰戦となった5月のセイコーGGPは2m24で4位、台湾オープンではシーズンベスト2m25で優勝。日本選手権も2m25を成功し2連覇達成。5月1日付で新たな所属先が西武・プリンスホテルズワールドワイドとなった。なお翌5月2日は赤松選手の誕生日。パリ五輪はワールドランキングのターゲットナンバー内に入り出場権獲得。


真野 友博選手(九電工):五輪初出場7月8日まで入力
自己記録は20年に記録した日本歴代4位タイ。2.31m。22年の世界陸上は日本人初の決勝進出に留まらず8位入賞の快挙達成。昨年はアジア大会銅メダル獲得。今年は日本選手権室内3位、ニュージーランドで行われたインターナショナル・トラック・ミート優勝。昨年初めて出場したダイヤモンドリーグでは記録なしを経験したが今季は厦門大会4位、蘇州大会7位。国内ではセイコーGGP7位、日本選手権3位。パリ五輪はワールドランキングのターゲットナンバー内に入り出場権獲得。