四月からご町内の自治会の理事をやっている。

こそこそ逃げ回っていたのに

ついに確保、というか捕獲された。

順番だもの‥‥仕方がない。

 

大した仕事ではないのに色々重なって疲れた。

 

春の終わりに

軽井沢に一人旅をして楽しかったので

八月の下旬予定で

また2泊3日の予約を入れていたが

予約したこと自体をすっかり忘れ

あぶないところだった。

もう少しで仙台にいくとこだったよ。

 

春に時間が無くてあきらめた場所に

今回は行きたい。

 

夫と軽井沢へ旅したのはずいぶん前だが

あの時、

見に行ってみようよって夫が言ったのが

ジョン・レノンとオノ・ヨーコの愛した

万平ホテルとか

ヨーコの別荘とか。

へー、ほんと、って感じだった。

私の夫は「生真面目な芸術家」だったけれど

その実、

ちょっとミーハーで(私のがうつった?)

そういうところも好きだった。

 

軽井沢の魅力を認識した最初の機会だった。

 

それまではあまり興味がなかった。

スキー命!の義弟に付き合わされ

一回だけ行った厳冬の軽井沢しか知らなかった。

義弟は腹膜炎をこじらせて

膿を出す手術がかなり大変で

何針も縫って術後まだ三日目くらいの日に

勝手に病院を抜け出し、

腹を押え押えスキーに行くような男だった。

痛くても滑るゲレンデ。

無茶で傍迷惑。

夫とはまったく似ていない。

いや似ていた。

ジャンルが違っただけ‥‥。

 

夫だけがあやつを可愛がっていた。

 

えーと、なんの話だっけ‥‥

あ、そうだ。

 

ジョン・レノン。

 

「生きててくれればよかったのにな‥‥」

緑色のひんやり静かな木陰に佇んで

しみじみ呟いていた夫。

好きだったアーティストの死を惜しんでいた夫の

横顔とか、背中とか、思い出す。

 

「あんただって、

もっと生きててくれればよかったじゃん」

って、夫に言いたい。

 

ジョン・レノンが撃たれた日

私たちはまだ出会ってさえいなかった。

ほんとに

会うは別れの始まりだね。

 

何の話だっけ。

えーと、そう、軽井沢。

 

話題と時系列の処理がザツい。

 

八月の終わりは

子供たちの夏休みも終わり。

家族連れの観光客が少なくなるから

この頃から少し空いてきて

高くなっていた宿代も徐々に戻り始めるのだ。

 

夫と散策したあたりをウロつく予定だが

クレソンリバーサイドストーリーというお店が

素敵みたいなので行ってみたい。

お1人様のアフタヌーンティーOKだそうなので

是非、試そう。

 

あとはまた

和食を食べられる店を検索してナビで向かうであろう私。

前回だいたい検索し尽くしちまった。

一人旅は好きだけど 

ちゃんとした和食の名店は

やはり一人では敷居が高い。

夜ごはんで旨い刺身を食べたいとなると

どうしたって

割烹みたいな飲み屋さんになる。

うーん

うーん

勇気だして入ってみようかな。

 

ホテルの夜の安眠の友は

駅で買う適当な週刊誌一冊と

サライ7月号

(まだしつこく読むお気に入り)

「死ぬ気まんまん」佐野洋子著

(夫の罹患後、何度も何度も繰り返し読み、

いまだに読んでしまう。なぜだろう。

豪快な笑顔の癌患者、佐野。エッセイも

医師との対話も興味深い)

 

耳の友は

ビル・エヴァンス

周囲から薄い被膜のように私を遮断してくれる

シルクのベールのようなピアノ。

晴れでも 雨でも 曇りでも。

 

また二泊三日、またプリンス。

限りなく終わり頃の八月下旬の滞在

 

まで

 

あともうちょい。

 

 

 

 読んでくれてありがとう霧赤薔薇