「事務所にすぐ来てくれ」
と内線が入り、急いで行ったら、事務所の床が血だらけでした。
父を見たら、材料屋さんの不手際で置いたままにしてあった鉄屑で、
切った足から血がダラダラ噴き出ていました。
バクバク鳴ってる心臓の音を隠しながら、
真っ暗な道、車を運転して2人で病院へ行きました。
病院へ着いて、人気のない治療室に入り、
「いやー、先生、
従業員でなかって良かったです。私で」
と言っている父の声を聞いて、
「あー、この人が私の上司で良かった。
この人を守っていこう。
この人を守ってあげられるのは、私しかいない」
真っ暗な待合室で、心に決めた夜でした
それからも、たくさん喧嘩もして、怒鳴りあって、
辞めてやると思ったことも何度も何度もあったけれど、
やはり、「父」である前に「社長」として、
尊敬していたので、辞めることはできませんでした。
これからも、今までも、
父以上の尊敬できる社長は、いないと思っています
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