06nov

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mulemule

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06のブログ-Cordes sur Ciel.jpg

閉じた口は何も言わず 心震わせて

開く花は君のために 笑って嘘をつき

風の吹く長い坂の途中で

言葉にしたら すぐに壊れて

きっともう戻らないから

花の向こうに 君が見えたら

何を話そう


くちなしの丘の上で



甘い匂い吸い込んでは 心くねらせて

秘密はただ 僕のために 青い空の上

影落とす長い坂の途中で

ふれてみたなら すぐに終わって

きっともう届かないから

花の向こうに 君が見えたら

何を話そう


くちなしの丘の上で



今日は雨降り 化石のように

青い空に沈んだまま

季節の中を くぐり抜けては

何に変わってくでしょう


言葉にしたら すぐに壊れて

きっともう戻らないから

花の向こうに 君が見えたら

何を話そう


くちなしの丘の上で


眠れない時間 通り過ぎて
人混みの中 近づく鼓動を聞いた

ひとりでに口ずさむメロディは
思い出を運ぶ魔法の様に響く

風を真似して揺れてる髪を
じっと見つめる僕を見てる君がいた

振り向けばいつでも 君の面影が ただ
風の中 なんにも言わずに輝いている

遠い夜 ベッドに潜り込み
怖がった嵐の音も忘れていた

気がつけばいつも探している
風の中 鳴り続ける君の靴音