NGOとか、
ボランティアとか、
国際協力とか、
そういうことに興味があるといいながら、
実は、
「難民」の定義とかも知りません。
(正確には、「知りませんでした」・・)
アハ
うーん、
現場レベルで国際協力に興味を持つと、
体系的な知識っていうのは、
どうしても遅れちゃいます。
それはそれで、
背景を知らずに
感性で受け止められるから、
偏見で物事を見なくなるから、
いいと思うのですが。
でもやっぱり、
この年で常識ナシはまずいでしょ。
ということで、
常識をつけに行ってみました。
今日は、ピース ウィンズ・ジャパン というNGO団体の、
アメリカで起こったハリケーン「カトリーナ」災害緊急支援の
報告会に参加してみました。
参加しようとすると、事前知識習得のために、
あわてて図書館で新聞を読み漁ったりとかするので、
勉強する機会ができてよかった。
この団体は、緊急災害支援をされていて、
こないだ起こったパキスタン地震でも、すぐに派遣を
意思決定した、スピーディーな動きのNGO。
ただ、米ハリケーンでは、「先進国だから支援も整っているはず」
と、ボランティアの派遣に積極的じゃなかったらしい。
でも、ニュースで伝えられていたとおり、
政府の動きが遅くて、動いたのは赤十字とNGOだったらしい。
今日、1ヶ月ぐらい緊急支援に行って戻ってきた方の
話を聞いて、いくつか印象に残ったことがあった。
アメリカの政府がやった、
14万人もの住民を大移動させた策は、
結果として正解であったと多くの人が考えていること。
→私もそう思いました。
避難所で暮らしていた人は、
あまり「プライバシー」について何も言っていなかったこと。
→意外。
PWJで派遣された方の目的が、
「日本での災害支援に役立てるための情報収集」であったこと。
→すごいなーー
PWJ2004の報告書でも見たけど、
東海地震などに備えて「予防の動き」をはじめてることに
びっくりした。
災害支援は、現場における
「細やかな配慮」が命であること。
→正直、自分の考えが及ばないところまで、
災害の影響があることに気づかされた。
たとえば、新しく建てた家のカビの問題とか・・
もしくは、
仮設トイレなんて、あれば十分だと思うんだけど、
新潟地震では、和式トイレだと段が高すぎて老人が上れず、
和式トイレに座り込んじゃって不衛生状態に
なっちゃったりしたんだって。
だから、PWJではその状態を回避するための
業者さんとの話し合いなんかを始めているということだそう。
最初は、
「こんなに少ない人数に対して、
フェアトレードのコーヒー飲みながら
話するなんて、なんか非効率な・・・」と
感じたりもしたけど(正直、その思いはもちろんあるけど)、
それぞれのNGOの強みが「行動」にある以上、
「広報」が弱まるのはある意味誠実なのかもしれない、と
思った。
でもほんとは、
国際協力機関全般において、
「広報」力や「プレゼンテーション能力」「アピール能力」
・・・要は、営業力の弱さを毎回実感する。
それから、
人件費の誤った使い方も。
ボランティアって適切に時間を使われていない気がする・・・
ボランティアが多すぎる!ぶっちゃけ。
だから、責任感や使命感、危機感が生まれにくい。
今日みたいな勉強会だったら、
辞めた会社では1人で回せといわれる。
講師一人でやれば十分、という話。
でも、今日は何人いたんだろー・・・
20人程度の参加者に対し、
6~7人いたのでは??
ボランティアだから、
NGOだから、
責任は持たなくていい、
なんて、おかしいからなあ。
なんかいろいろ考える機会になりました!
また、
自分が考えていることが甘いことも、
(行動せずに考えてるだけだから)
改めて自分に返ってきました。
ハリケーン後、
さすが先進国だけあって、
復旧スピードがぜんぜん違う様子でした。
このあと、長期的支援(心理支援や経済支援)は
必要だけれど、物質面については
十分な様子でした。
ここも、半年後ぐらいに
見に行かなきゃ!?