『午前3時の無法地帯』『ハチミツとクローバー』の話 | CIGARETTE AND RAMENSOUP

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今任されてる案出しがまったく固まっていないので、長々とレビューなんか書いてる場合じゃないんですが、なんせA型がいかついもんで、観た映画についてはきちんと文章まとめとかないと気持ち悪いんで書いておきます。

今日はクリエイター系邦画を2作。

『午前3時の無法地帯』
この映画(元はネット配信ドラマだったみたいだが)、パチ屋広告デザイナーの女子以外誰が見て共感すんだって作品ですよね。

零細で、笑けるくらい味気の無いボロいビルの狭い一室で、閑散としてて殺伐としてて、っていうパチンコ専門広告会社は私が大学三年のとき勉強に行かせてもらった会社にすごく似ていたのでリアルに感じましたね。デザイナーも本当に男臭いだけの普通の30代のおっさんばっかりで、経理っぽい女性は淡々としてて定時に帰るっていう、そこも痛々しいくらいめっちゃリアルでしたね。

今働いてる会社は、堀江というまあ関西の中ではシャレオツな都会の街にあって、玄関からしてオサレで、全国に支社もあるまあまあちゃんとした今風の会社なんですよ。
ほんで、男臭いだけの洒落っ気の無いデザイナーってのはうちにもいて、そういう人種って、まああんま仲良くなれそうにもないな、てかなる気もねえなって感じなんすけど、うちのはもっと若いし、映像チームとスペースチームって分かれてるんで全く絡みは無いんでストレスも無いんですよね。
で、チラシDMツールなんか作ってるのは私と、もう一人しかいなくて、しかもそれがイケメンでまだ20代だし、おまけにすごく温厚で優しい人なんです。
このドラマみたいに、みんなの買い出しとか絶対無いし、あと終電まで作業するなんてことも繁忙期くらいで、泊まり込みなんて、まあこれからあるかもしれないけど、ほとんど無いんで、まあ私がバイトっていう低身分やからかもしれませんが、まあなんしこのドラマ見ると純粋に可哀想としか思えなかったと同時に今の環境の恵まれ具合は実感できました。別に嫌味で言ってるわけじゃなく。

とまあそんな”社畜シーン”が5割。
主人公の女子については、共感できたり、何考えてんのかまじでわかんなかったり、むかつくだけだったりでした。とりあえず間違いなく喪女ではない。冒頭から彼氏と同棲してんもん。喪女の共感は得られません。羨ましくはないけどな。ちゃっかりちょいリア充ですよ。まあ、リアルっちゃリアル。こんな女子、たしかに大学にいたな。うざさ含め。
年上オサレイケメンはすごくリアルだった。こんな男いるよねーって感じだった。

意味の分からないシーンがあって、イケメンと晩飯行って飲んで終電の時間なったから帰ろうって言われたんですよ。そこで主人公女子は分かれたあと泣いて落胆するんです。あれまじで何で落胆するのか意味がわからないな。ヤリたかったの?現実だったらそこで確実にヤリ捨てルートですよ。それは不幸でしか無いのにな。あれ誰か解説してくんね?

あ、あと、最初は殺伐と描かれていた職場の雰囲気が掌返したように最後「素敵な仲間たちのいる職場」みたいな描かれ方してたのが気に入らな過ぎるでしょ。「あ~”お話”だな~」っていう作品めっちゃ嫌いなんですよ、私。リアルさ追求してほしいんですよ。だからウシジマくんは最高なんであって、こういうリアルさと”お話”を混ぜてんのって何がしたいんだってイライラします。



『ハチミツとクローバー』
思てたより良かった。
良かったってのはこーゆー青春憧れるーキュンキュンするーとかではないよ?
喪女だから急に海行こうぜとかいうノリめっちゃ苦手だしな。急に予定変えられんの苦手だし、海あんま興味ねえし、車酔うし……
19歳の頃はよくわからず深夜心霊スポット行ったり海行ったりしたけど別に楽しかったとは思わないしなー。
大学時代が一通り終わって今の歳になってようやく安心して見れる。
東京の下町のオシャレな感じ、美大生の感じが見たかっただけなんで、見れて良かったなーていう。
これも一人一人の人間像、わりとリアルだったんじゃないかな。