てのひらの闇 藤原伊織
文春文庫
「テロリストのパラソル」で
1996年の江戸川乱歩賞を受賞
2007年に食道ガンにて逝去
名残り火〜てのひらの闇II〜は遺作と
なった。遺作を早く読みたくなるほど、てのひらの闇も素晴らしい作品だった。
文章が読みやすく、登場人物の描写がスマートなのにわかりやすく、なにより物語の展開が目まぐるしいのにサクサク読める。広告業界の細かい内情も難しく書いてあるのに、サクサク読めるのは、そこにいる社員が愛くるしい人たちで感情移入しやすいからだろう。
愛くるしい登場人物を書ける人は
人格も愛くるしいに違いない。
実際は暴力シーンの多いハードボイルド。
これを映画化したら倫理委員会の方々が黙っていないんだろうな、残念。
飲料会社宣伝部課長の冴えない中年オヤジがリストラにあう。最後の仕事として、謎の自殺を遂げた会長のために、、、。
ドラマ化では、舘ひろしさんが主演されたが、舘さんではないなぁ。
藤原伊織さん、
本当に早すぎる。本当に残念。