入院中でしたが、家に連れて帰りたいとご家族が望み、退院して訪問看護が入りながら、点滴をしていた S様(86歳)男性。
口から食べることは出来ず、寝たきりでした。首を振ったり、頷いたり、たまに目を開けたりして過ごされていました。
奥様と、近くに住んでいる息子さんと娘さんが泊まりながら、交代で介護されていました。
だんだん、点滴の滴下が悪くなり、血圧も下がってきました。
翌日は訪問入浴だという、前日に訪問させていただきました。入浴をどうするか、家族で話していただいた時、息子様が
「親父は、お風呂好きだったからな。入れてやろうよ」
その一言で、奥様も娘様も決断がついたようでした。正直、入浴中に心肺停止となる怖れもある状態です。
私も自分の家族だったら、お風呂に入れてあげたいと思う状態でしたが、安直にそんな事は言えません。
結果、入浴日の午前6時
奥様と息子様、娘様に見守られながら、安らかに眠りにつかれました。
「きっと、お風呂に入れるのは嬉しいけど、身体は持たないとわかっていたのかもな」と息子様よりお話がありました。
退院して10日目の朝でした。

