「へびつかい座はなぜ定着しなかったのですか?」
・・・レッスンの生徒さんからご質問頂いました。
【へびつかい座】そう言えばそんなのありました・・・
レッスンをしていると「自分とは違う観点」で質問をいただけるのでとても面白いです。
へびつかい座とは⛎
へびつかい座を入れて13星座占いにすると…
3/13~4/19 魚座
4/20~5/14 牡羊座
5/15~6/21 牡牛座
6/22~7/20 双子座
7/21~8/10 蟹座
8/11~9/16 獅子座
9/17~10/31 乙女座
11/1~11/23 天秤座
11/24~11/30 蠍座
12/1~12/18 へびつかい座
12/19~1/19 射手座
1/20~2/16 山羊座
2/17~3/12 水瓶座
・・・星座は変わりましたか? (その年によって日にちは少し変わります)
ちなみにへびつかい座の特徴は、【自由を大切にして、学び好きで向上心がある。正義感も強く、人のために行動できる人だが愛情深いので時にやり過ぎる傾向もある】です。
蠍座と射手座が混じったような性格です。
「占星術」はもともと「天文学」が発祥ですが、占星術は「天動説」を基盤として作られているので、「地動説」以降は「天文学」とは「別物」として発展していきます。
本来「黄道」にはへびつかい座を入れた13星座あるのですが、古代人が熟考を重ねた結果「へびつかい座」を除いた「12星座」で占星術の体系を整えていきました。
なぜ除かれたか・・・?
・2000年前には12星座しかなかった。(地球の歳差運動によって黄道の角度が変わるので今は13星座見える)
・13星座あることは分かっていたが12カ月の周期に合わないことから除外した
・13という数字が西洋では好まれない
・13だと割り切れない数字なので使い勝手が悪い
・・・などと言われています。
それに違和感を覚えた一部の占星術師が「へびつかい座」を入れた13星座占いを作ったという理由で「へびつかい座」が表舞台に出てきました。
ここからが疑問「なぜ【へびつかい座】がブームになりそして消えたのか・・・?」
時代で見る【へびつかい座】
【へびつかい座】が一世を風靡したのは1995年~1997年です。
流行り廃りはその時のホロスコープに表れているのでこの2年間の星を見てみました。
1995年に「冥王星」が「射手座」に入りました。
「冥王星」は一つの星座に14~26年滞在するため「時代による価値観の違い」などを表します。
「冥王星」は「死と再生の星」なので滞在期間中にその星座に関する価値観を徹底的に覆していきます。
1995年~2008年は冥王星射手座時代でその特徴は、「インターネットの普及、自分探し、海外旅行や留学が一般にも広がる、占いブーム」などです。
そしてその「射手座」に「木星」も1996年まで滞在しています。
「木星」は「善の意識」「流行」をもたらします。
「射手座木星」は、「純粋な精神性」「自由を尊重」「気ままで楽観的」「一つのことに集中しない」などです。
世の中にルールや形を作る天体「土星」は「魚座」に1994年2月~1996年4月まで滞在していました。
「魚座土星」は、「境界線なく様々なものを受け入れてそれを選別していく」「矛盾が生まれ葛藤しやすい」「理想通りいかず悩む」「その葛藤を活用してアーティスティックなものを生み出す」などです。
改革の星「天王星」は「山羊座」~「水瓶座」に順行逆行しつつ移動しており、「理想主義」と「曖昧さ」の星「海王星」は「山羊座」に滞在しています。
「山羊座」の「ルール」を理想の元に改革していくイメージです。
順行についてはからどうぞ!
人々が占いに求めた新たな可能性
をまとめると、1995年~1997年は、「射手座」で確立されていた「哲学」「学び」「真理探究」が一部の人の手ではなく広く開放されました。
「色々な考え方があってもいいよね!」「自分の人生の意味を知りたい!」など「集団」ではなく、「個人」の可能性を見つけていこうという流れだったと言えます。
1995年は「阪神大震災」「地下鉄サリン事件」「就職氷河期」など当たり前の日常が崩れるような経験をした年です。
また、「ライフライン」と言う言葉が流行語になり、この災害もあったことで、インターネットや携帯電話の普及も進んでいきました。
「不況」だと占いが流行ります。
「魚座土星」で理想や思い描いていたものが崩れてしまった時、人は「占星術」に新しい「へびつかい座」という「可能性」を見つけたかったのかもしれません。
ですが、「土星」は余分なものをそぎ落としていきますし、天王星水瓶座は答えをハッキリと出しますし、普遍的なものを大切にします。
この2年間で「へびつかい座」は万人に受け入れられず、その中でそぎ落とされた考え方の一つなのでしょう。
ここが面白い
そして、この2023年にホロスコープの生徒さんに「へびつかい座ってどうなりました?」と聞かれたことも面白い意味があるように感じました。
2023年3月7日に土星が魚座入りします。
木星は5月半ばまで牡羊座のあるため、の2年間のように、「新しい発想」が生まれてはそぎ落とされていくのかもしれません。
「魚座土星」は、はじめはものごとが上手くいかなくて落ち込むことがあるかもしれませんが、希望や理想を大切にものごとを形にしていけば、素晴らしい成果が期待できます。
「へびつかい座」のように今までの決まりを変えて、「形には残らずとも人の心に残るようなものが生み出されるのかも・・・」と考えると、これからの一年がとても楽しみになりました
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