続きです
(著名病院のホームページから)
人工股関節手術で著名な病院のホームページに以下の通り
記載されています
人工股関節手術 630件(年間)(○○年)
(術後早期合併症)
脱臼 2件(0.3%) 感染 3件(0.5%)
骨折 5件(0.8%) 神経麻痺 5件(0.8%)
深部静脈血栓症 0件 術後縫合不全 0件
ゆるみ 1件(0.2%) その他 1件(0.2%)
(上記についての判断)
・上記はどの病院でも公表しているわけではない
・その意味では「誠実な対応」で信頼度を高めていると言える
・この結果は日本中の病院の平均値より低いと考えられる
・一方でこれは「自己申告」の数字
・さらに言うと上記値は「当該病院における医療水準」と言う
ことも言えるので運悪くこの結果が出ても「通常の医療行為
の結果であればやむを得ない」と言われるかも知れない
・上記公表は「誠実な対応」と言えるが「医療過誤」「医療事
故」については触れていない
・たとえば「医療訴訟」を受けた件数が「0」などと書いてく
れていれば「信頼度」も増すだろうと思われる
(医療過誤・医療事故の科別件数)
○○年時点の科別件数
外科 222件 内科 162件
整形外科 105件
産婦人科 77件
*発生頻度で見ると 産婦人科が多い(1000人当たり
12件)
*「産科医療補償制度」により「過失の有無にかかわらず
金銭的な補償」を行う仕組みができている
*賠償金は概ね「医師賠償責任保険」の契約によって払われ
ると思われるので医師や病院による負担はないだろう
*ただし上記案件が頻発している病院は「信頼」をなくして
いるので避けたいと考えるのは当然
*医師会の団体契約、地区医師会(免責部分の補填も可能)
などにより契約される
*例えば対人賠償1事故5000万円限度年間1.5億限度
(免責100万円)という内容になっている
次回は「⓯ー4人工股関節手術の医療過誤への対応」
についてです