新成人のきみへ | 経年美化✨そこはかとない暮らしのなかで

経年美化✨そこはかとない暮らしのなかで

三浦春馬さんがメインの雑記Blogです。大好きな京都の事 日々の暮らしについて 気ままに綴っています。重度の心身障害を持つ娘を育て 些細な幸せをも悦びと感じられる心を大切に過ごしています。

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2022年成人の日
小春日和の一日でした
我が家にも20歳になる
新成人がおりまして…

生まれもった設計図のままに
育った次女の身体は
とても20歳には見えなくて
振り袖を着せてやる事は
叶わずだったのですが

七五三の七歳児のサイズのものなら
可能だったかもしれないけれど
それは本人のプライドが許さないだろう
なにより本人が窮屈な着物を着る意味も
分からないしそれは望まないと思うから

ウォーキングの途中立ち寄ったCafeで
成人式の帰りだろうと思われる
振り袖姿のお嬢さんたちが
一つ隔てたテーブルに 
向かい合わせに座っていた

その姿があまりに美しかったから
帰り際後ろ姿だけいいですか?と
許可をもらい撮らせてもらいました
あ いいですよ〜と快く受けてくださった

一生に一度の晴れ姿ですから
すぐ脱いでしまうのはもったいない
親御さんもさぞお喜びだったことでしょう

うん 可愛いな 若いってほんとに素敵  
眩しくて微笑ましくて思わず目を細め
しばらく見惚れてしまいました
やはりお着物っていいですね

長女の三年前を思い出しました
朝は5時起きで着付け会場に走る
式典が終わり家に帰るや否や
すぐに洋服に衣装チェンジして
大学のサークル仲間の集いに
いそいそと出かけていった

「もう脱いじゃうん??」
親なら少しでも眺めていたいもの

友人にも恵まれて 大勢の仲間と
過ごし興奮気味に朝帰りして
若さゆえのオールというお祭り騒ぎ
まぁこの日ぐらいはと大目にみて
コロナ禍前はそんなことも普通にできた

その前年の2018年には
レンタル衣装 はれのひ(株)が色々と
やらかして夜逃げ同然 音信不通となり
成人式当日には店舗は間抜けの殻…
という前代未聞の事件にガーンガーンガーン
ワイドショーを賑わせたこともあった

あたり前にその日が迎えられると
誰もが疑わなかったおめでたい日
とんでもない事態が起こることが
あるもんだと思った

この日を迎えるたびに
その苦い思いが蘇るのかと思うと
なんとも言えない気持ちになる


次女には友達と呼べる人はいない
人間関係も社会性も築けないから
20歳ならあたりまえに理解できる
一般常識や行動もおぼつかない

社会人の一員として認めてもらう
ことは難しいかもしれない
何も社会に貢献出来ることはないけれど
敢えてその存在に価値を見いだすなら

福祉サービスの雇用を生み出し
医療の進歩発展の為に生きながら
人々に関心をもってもらうこと
社会に問題提起をしていくこと
少しでも弱者と呼ばれる方々に
あたたかい光が当たるように
ここいるよと声を上げていくこと

ノーマライゼーションという言葉が
意識されるようになってから
日本は20年ほどたちますが
ご存知の方はどれほどいるでしょうか

次女が生まれた頃から少しずつ
生きづらさから生きやすさへと
考えかたは変化しつつあるし
人々の意識も変わってきたと思う

まだ世界の福祉大国に比べると
遅れをとっているといわれる日本
少子高齢化はどんどん加速していく

今年の新成人人口は全国で
前年比4万人減の120万
やはり減少してるんですね

ノーマライゼーション(normalization)は、「標準化」「正常化」という意味があり、それまで特別に行われていたものを一般化していくという考え方を示します。

元々は社会福祉の用語であり、 障害者や高齢者といった社会的な弱者に対して特別視せずに、誰もが社会の一員であるといった捉え方をするのがノーマライゼーション。

社会的弱者に変化を求めるのではなく、社会のあり方そのものを変えることで、社会的弱者が生きがいを見つけ、役割を担っていける社会をつくりあげる必要があるという発想です        (ウィペディアより引用)


一人で抱え込まない 隠さない
誰かの力をサポートを借りながら
存在をどんどん表に出していこう
周りの意識を変えていくために
街で地域で学校で、公園で
同じ土俵にあがっていこう
そんな20年だった

話がずれてしまいましたが
毎日を楽しく懸命に生きています
そんな20歳もいることを…

全国には成人の日を何かの事情があり
お祝いできなかった人もいただろう
病院で病気と闘っている人もいる

生まれながら支えてくれるはずの
親の存在を知らないまま成人し
晴れ着を着たくても着れなかった人
そして我が家のように事情があって
着せてあげられなかった親もいる

単なる儀式と思えばそうなのだけど
成人の日はもちろん本人にとって
おめでたい日であると同時に
親として名目上の責務を果たした
ひとまず お疲れさまの子育て
卒業記念日でもある
たやすく子離れできないのは世の常だけど

我が家はちょっと違っていて
これからも子育てはつづく
子育てというより介護かな

次女は会場に足を運べなかったし
中・高校時代の旧友や仲間たちと
わいわい楽しめなかったけれど

でもそんな次女のスローすぎる成長を
ともに喜んでくれる友人たちもいて
しあわせを感じられる日でもあった

彼女達の子供達は5歳で天使くんになった
ランドセルを背負うことも出来なかった
そんなママ友達から届いた可愛いお花
朝から涙でぐしょぐしょになる…

どこにいても一緒にお祝いしてるから
同じように歳を刻んでるからね
可愛いお顔のままの天使くん達も
おめでとうございます


そんな成人式もあったりする
みんな違ってみんないい



同じ2001年に生まれても
今日の日を迎えられなかった
生きて欲しくても
生きられなかった命があることを
心の片隅に置いておいて欲しい

生かされてきた命
育ててもらった命
かけがえのない命

一人で生きてきたんじゃないからね 
そんなこといちいち言われなくとも
分かっています。と言うだろう
そうね けれど親になったときに
初めて腑に落ちて気づく
様々なことがあるんです

こんな世の中だから大きな夢は
持てなくなってしまってるかな

これからの人生において
決して大きな花でなくてもいい
自分らしく花を咲かせてください
自信を持ち懸命に咲きほこる姿は
どんな花でも美しい

綺麗ごとと言われてしまうかな

チャレンジし続けること
結果云々に拘らず
辿り着くまでの道のりを
一歩ずつ噛み締めながら
歩んでください

未来を繋ぐ若者達よ
あなた方の今後の成長を
側で見守ってる人がいます

喜んでくれる方々へ
お世話になった方々に
今を生きてるあなたへ


皆んなが 感謝する日🍀
おめでとうございます



2020.1.10 賀茂川にて


今でもゲイラカイトって言うのかな

凧上げは懐かしい光景








裕之さんの座っていた場所

対岸より望む

早く緑鮮やかな 春になーれ🌸



今はただ静かにじっと

エネルギーを蓄えるとき




心のままに書いてみました…

最後までお付き合いありがとうございます



2022. 1.14