集められたプラスチックの行方
2024.06.27
政府は製造業に対し再生プラスチックの使用を義務付ける方針を固めたという。
経済省の担当者は、一定規模以上の事業者になると説明
プラスチックの生産量が多い事業者は、中小企業が多い。
国内で多くが焼却処分されているプラスチックの再生利用を促し、脱炭素化を後押しする狙いだという。
令和4年プラスチック製品消費量
包装・容器 44.7%
電気・電子機器 15.4%
私は、プラスチック原料を使用するど真ん中の工場で働いていました。
原油を精製すると
原油の種類(産地)によって違うが、中東産の原油(重質油)からは、
ガソリン24.5%、軽油19.2%、C重油16.4%、A重油12.1%、灯油11.7%、ナフサ7.8%、ジェット燃料油4.7%、潤滑油・その他3.6%の割合となる。
注目すべきは、精製技術が進んで多少はこの比率はかえられるようにはなりましたが、あくまで多少かえられるようになっただけなんです。
このことから、ナフサ7.8%を削減したところで、ナフサがあふれて行き場をなくすだけなんです。
これの答えは簡単でガソリン24.5%を削減すれば、ほっといても再生プラスチックの使用量は増える&紙などの代替商品の使用が増える。
私の家内はいくら説明しても環境のためだとして、ペットボトルのキャップを集めている。正義の味方の環境信者なんです。
もう癖のようになっていて、環境の何の役にも立たないんだと説明してもやめません。もちろん、ペットボトルも綺麗に洗ってリサイクルに出します。
キャップをプラスチックゴミとして焼却処分すると400個で3,150gのCO2が発生します。 キャップをボトル本体と分別することで別々の素材になるので再利用が可能ですと、環境アピールするのです。
なので、経済産業省は口が裂けても焼却処分しているとはいえません。もちろん、ペットボトルのキャップは焼却されません。なぜなら、綺麗に集められているので再生がやりやすいのです。ところが、ところてん式に再生のやりにくいプラスチックが焼却されるのです。
そうなんです。いくら一生懸命に集めても現状の再生品使用状況では、焼却に回すしか方法がないのです。
そこで、後ろ指をさされるのが嫌で、経済産業省はやっていますパフォーマンスに出たのです。しかも、たぶんザル法となるでしょう。
環境やっていますパフォーマンスではダメだということです。
こうすれば再生利用は飛躍的に増えます。
ペットボトルのキャップの色は黒に限定。
買い物袋の色は黒に限定。
ゴミ袋も黒に限定したいのだが、中身が見えない問題があるので、再生品50%以上使用とする。
問題は、バージン原料で製造された安価輸入品対策ですが、国境炭素税が有効かな