私は「プレバト!」の俳句コーナーが大好きで、毎週欠かさず見ています。

先日の冬麗戦も面白かった照れ

皆さん結果発表を待つ姿が真剣。



俳句って「表現」の一つ


なんだけど


とても高度なコミュニケーション



だからこんなにも感動する。




まず、


自分の感じている世界は素晴らしいものだ


という感性(女性性)に対する信頼があって、


更に「自分だけで感じて満足ピンクハート」じゃなくて


「分かち合いたい」


という対等な世界から生まれる繁栄の感覚

が要る。


「なんとしても分かち合いたい、繁栄に繋げたい」


という願いを「句」という形で成立させる為の男性性(思考力・行動力・技術力)


も要る。



それには対象を丁寧に観察する姿勢(受け取る器)


が必要だけれど


丁寧に観察する姿勢


って、




だ。


自分への信頼があってこそ向けられる、対象への愛。


更にその対象の素晴らしさを「分かち合いたい」という愛。



しかもそこに


17音、季語

という制限まで在る。


私は歳時記が好きですが、


季語だけでも芸術だ。


日本の豊かな自然と伝統・文化


先人達の叡智がそこには詰まっている。


そこに自分の感性と表現力を融合させていく作業


先人の叡智との共同創造


そこから生まれる新たな世界


それが俳句づくりの醍醐味なのでは。


しかも押し付けではなく、


詠み手を作り手と同じ場所に立たせながら。



それは


「育み合う姿勢」に他ならない。



かなり高度なコミュニケーションだ。


自分さえ気持ち良ければいいとか


勝ち負けとか


損得


そういう二極の未熟な世界では絶対に生まれない、成熟したコミュニケーション。


これが日本の文化だ。


これが健全な誇りだ。


私はフルポン村上さんの句が大好きです。



村上さんの句は


セクシーなんです。


村上さんの句を読むと



女性性が


ぶわあっと開花する。




匂い


手触り




光景


情景


感情


湿度


五感全て、第六感までも、


感じる機能が全て解き放たれる。


魂が大喜びして震える。


胸がいっぱいになる。


涙がでる。


生まれてきて良かった


この肉体を持てて


全身全霊でこの生を感じて生きることの奇跡を


脳をパスして内臓が感じる。


全身の細胞が騒ぎ始める感じ。



そこまでの句がかけるのは


村上さんが敏感で繊細な感性をお持ちで


その感性で感じ取った素晴らしいものを


優秀な男性性(思考力、行動力)によって


緻密に表現されているからなんだなあと思います。


圧倒的に優秀な女性性と男性性。


そんな自分への信頼。


そして「分かち合いたい」という愛。


そこに日本の伝統、文化、自然という領域が掛け合わされて


あんな神の所業のような俳句が出来上がるんだろうな。


エゴを捨てないと出来ない。


その身を捧げて創造する、自我を超えた表現。


そういう表現は、人々に光と愛を与える。

自分が本当は誰なのかを思い出させる。



村上さんの俳句に救われた人って、沢山いると思うな。


同じ時代に生まれて良かった


とすら思うくらい、村上さんの俳句が好きです。




私もいつか、本気で俳句に取り組みたいと思っているのですが、今はそこにかけるエネルギーを想像しただけで怖気づいちゃいますね。


いつか


自分の感性を


この美しい日本語で表現できたらどんなに楽しいだろう


それはどんな経験よりスリリングで、素晴らしいのだろうなという予感があります。


そして憧れの吟行がしたいブルーハート