【長文】いや~~、生きている間に大好きなミュージカルの、
それもこんなに細部にリスペクトに溢れた、リメイク版が見られるとは、、、。もう、スピルバーグ監督、ほんっとに心からありがとうございます!!! とっても躍動感のある「WEST SIDE STORY」(リメイク版)が公開。(やっと同年代&年下世代とも「WEST SIDE STORY」オリジナル版の話もできます(笑))




公開初日(2月11日)、IMAXで、しっかりと鑑賞したいと思い、
エグゼクティブシートで! 夜の最後の回、407席のシート中20席しかないエグゼクティブシートだけが満席(笑)。逆に普通席は余裕あり。やはり、初日にIMAXで見ようという方は、私と同じような往年からのウエストサイドの大ファンの方なのでしょうね。





1961年版の映画のビデオを、高校生の頃に何百回とテープが擦り切れるほど見まくっていたので、セリフ、音楽、踊り、映像、すべてが記憶の中に刻み込まれています。スピルバーグ監督ご自身がオリジナル版を敬愛されているのもあり、新しさを盛り込みながら、オリジナル版の愛好家をしっかり満足させる作品になっています。


音楽のリズムやアレンジなど、オリジナルを踏襲していて、まずそこに感動!!だってこれが聞きたいんだもん!笑。そして、ふとした振り付けやカメラワークなども、そうそうこんな感じと納得。

「ダンス・アット・ザ・ジム」、「アメリカ」の楽曲シーンでは、パワフルなダンスとカラフルな衣装で、カメラワークが軽快で迫力満点。街中で繰り広げられる「アメリカ」は、規模感も半端ない。改めて、バーンスタインの音楽の素晴らしさに驚愕しながら浸っています。(クインテッド今回も相当かっこいい、パトカーの映像になる音楽のタイミングが同じで痺れた! ← 細かすぎる 笑 でもこういうところが、うれしかったりする。。。)


今回は、メインのキャラクターの人物背景がより詳細に設定され(ベルナルドがボクサーとか、チノがとても優秀で真面目とか)偏見、人種差別、憎しみ、分断、愛、などの構造が以前に増して複雑に絡み合う構成になったのかなと思います。

また「Cool」の扱い方は斬新でしたね~。(この人物Coolで出てくるの~って思いました、観てのお楽しみ。)さらに往年のファンにはうれしいキャスティングも。オリジナル版でアニータを演じオスカーも受賞したリタ・モレノさん(90歳)が、ドクの未亡人バレンティーナとして登場。プエルトリコ系移民ながらも白人のトニー(ポーランド系移民)やジェット団の若者たちの良き相談役として出演されています。

オリジナル版は、リタ・モレノとジョージ・チャキリスのダンスがカッコよくて素晴らしくて、本当に憧れました。今回、新旧アニータの共演もうれしいですし、リタ・モレノさんが製作総指揮にも入って、オリジナル版とリメイク版を橋渡しして、受け継いで両方の良さを引き上げて下さったのかなとも思います。

作品自体は、リメイクされたことで、往年ファンと今のファンを繋いでくださったことに感謝です。こうやって、やはり、素晴らしいものは受け継がれてゆくんですね。

リメイク版が出来て、オリジナル版もまた見る人も増えるでしょうし、どちらの作品もお互いの良さをぐ~~~っと引き上げている気がします。年代の分断を見事に解消してくださったと思っています。

あ~~、もう書ききれない~~。お好きな人たちと、WEST SIDE STORY談義をしたいですわ。さて、あと何回観に行くだろうか、、、笑。

※オリジナル作品はほとんど実家ですが、CDだけ手元にあります。リメイク版と並べて、、、。
パンフを買おうとしたら、分厚いスペシャルメイキングブックでした。