「感想9」の続きです☆
(内容としては「続き」とは言えないのですが、こんなお話を挟ませて下さい♪)
回転方向に注目して演技を振り返るつもりが、近頃、それ以外のところに目が行ってしまってすみません・・・
遅まきながら、ショーのオープニングとしてのつかみや観客への挨拶等を超えた、とても素敵なものを受信するようになり、いろいろとお話したくなったのです。
最初のうちは、
「ショー全体の成功のために、まずは観客の視線を引きつける!その後、演者からも観客に迫っていく!次に登場するスケーターにつなげる!」
という振付や演技なんだなあ・・・と感じていました。
偉そうな言い方になって申し訳ないのですが、ショーのオープニングナンバーとしての「文法」のようなものに則って、きちんと役割を果たしているのだなあ、なんて思ったのです。
その印象は今でも変わらないのですが、繰り返し見るうちに、「それだけじゃない」ということに気づきました。
観客を煽る動きから、人の心の機微がにじみ出ていると思いました。
Blinding Lights って、ちょっと泣き落とし気味の歌詞ですよね?
でも、演者側には、泣き落とす気が全く感じられないなあ♪
(そこがいい!!)
ショーのオープニングなのだから、「泣き」は抜きで、「落とす」に焦点を合わせてきてるのだろうなあ・・・
などと、初めのうちは思っていました。
しかし、繰り返し見ていると、「泣き落とし」は言い過ぎでも、
プログラム中の人物の、強気で攻めることに徹しきれない心の揺らぎが、時折顔を出している気がしてきました。
あるいは、それも戦略のうちの、悪い男なのかな?
作品中の人物は何を思っているのだろう・・・と考えさせられます。
もちろん、それは、受け取り手である私の側に理由があるのかもしれません。
でも、守らなければならない「枠」があって、その指定に従って何かを作って、「枠」を超えた価値を生み出すという点では、競技プロと同じなんだなあ・・・などと思いました。
(今回はここまでです♪)