9月23日10:05に太陽が秋分点を通過します。

ここから3カ月は秋のシーズン。

どんどん夜の時間が長くなっていくこの季節は、

収穫を祝い、

刈り入れ後の土地が休息に向かっていくとき。

 

秋分図で上昇しているのは蠍座で、

私たちの社会と個人の生活も

変化していくことが示されています。

 


 

今回のチャートで特筆すべき点は、公転周期の速い惑星たち…太陽・月・水星・金星・火星が天高く頭上に勢ぞろいしていること。こんな風に空に星たちが揃う季節図は、2021年の夏至図以来です。

 

昨夏は1年遅れの東京オリンピックがコロナに沈む社会の中で、ひさしぶりの明るいトピックスとなりました。

 

この秋は入国制限の上限も撤廃、個人観光も含めたインバウンドを久しぶりに呼び込もうとしていますし、Go toに代わる全国旅行の支援キャンペーンも始まりそうです。

 

それに連動しているように、秋分図の太陽と水星の向かいオポジションの位置にほぼ5ハウスの木星があって、これは旅行・スポーツ・イベント・アート・お祭り・コンサート・ライブなどなど、文化イベントが大いに賑わい、人出が増えて活気づくことを表しているでしょう。

 

太陽と水星のカジミ(0.5度以内のコンジャンクション)は「そこがビジネスチャンスですよ」と言っているようで、この秋は多くの商売、流通、移動が予想されます。それはみんなが新しい企画、製品、サービスを期待しているということでもあるでしょう。

 

 

この配置だけを見ると景気回復の好機といえますが、

そこには他の競合といかに差別化するか?

というテーマもあります。

 

大勢の人たちが新しい体験をしたくてうずうずしていますが、わかりやすく、美しく、楽しいものに惹かれるときです。

 

「たったいま、わくわくしたい」という気持ちが高まるので、パッと見て、面白さや好奇心が伝わるものに惹きつけられるのですね。

 

金星が乙女座に位置し、天秤座の水星とミューチュアル・レセプション(お互いの支配星を交換して持つ状態)になっていますが、乙女座の金星といえば「見た目が10割」ですよ(笑)

 

視覚を司り、クオリティの高さと完璧な調律を求める配置です。この天秤×乙女のコンビネーションは、アート&クリエイティブを象徴しますが、それがこの秋の商売で成功する秘訣でもあるのですね。

 

視覚的印象が重要なので、PRするときはビジュアルに訴えていきたいし、消費者側も美しいものを見たい、体験したい、記録したいという欲求が高まるのでしょう。

 

この商売繁盛の配置を

冥王星と天王星が左右から支えるので、

経済活動の復活と共にリニューアル&リビルド、

進化と変化がひとつのキーワードとなりそうです。

これまでやってきたサービスや仕事の形態を

見直すときですね。

 

 

さらに火星と木星が72度クインタイルを作っていますが、双子座と牡羊座の組み合わせであり、これは「速さとわかりやすさ」です。パッとつかむようなキャッチーなものに人が惹きつけられて、人気を博するでしょう。

 

とても忙しくなりそうな秋ですが、

新しく創造して社会のなかで表現するには

抜群の時期です。

この商売繁盛の季節を、

提供者側として使うのか、消費者側として楽しむのか、

はたまたミックスしたいのか……

自分なりの方向を

定めておくといいかもしれないですね。

 

毎日忙しく刺激的で、楽しいことがいろいろあり、落ち着く暇もなく、あっという間に過ぎていきそうな予感です。

 

ちなみに冬はまたしてもやや内向きな傾向が出ていますから、対外的な発信や創造活動は、秋のうちにどんどんしておくと良いと思います。

 

ひとつ、注意点として、

コミュニケーションが挙げられます。

身近なところでも、対外的なところでも、

全般的に

「言った、言わない」「こうされた、してない」

「こう思った、そうじゃない」といった行き違いが

多く発生しやすいときです。

 

そのほとんどがお互いの思い違いや、

意味の取り違いからくるものですから、

小さな違和感を見逃さずに「んん?」と感じたら、

その場できちんと確認しておく

といいかもしれないですね。

大事な話や、お金のやりとりのときは一層のこと、

丁寧に会話することを心がけるのがベターです。

 

充実の秋をお過ごしください!!