観劇&お出かけ記録 -56ページ目

『六月大歌舞伎』その1

in新橋演舞場



『頼朝の死』


源頼朝の死因って諸説あるそうです
昔々だから当然かもしれませんが

この作品では
表向きは落馬が原因の死
が真相は女性のもとに忍び込もうとして、
警備をしていた自分の家臣に斬られるって設定

史実として、なかなかの好色だったとあるそうで
へぇ、そうだったんだ
おっかない奥さんがいるのに

その死の真相を知るのは
妻の北条政子、重臣の大江広元と斬っちゃった本人畠山重保

何も知らされない嫡男で現将軍の頼家

父の死は本当に落馬が原因なのか
苛立ちや悲しみで苦悩する

重保を問い詰めても何も言わない
ならばと何かを聞いたかも知れない小周防を問い詰めたら、
彼女が告白しようとした
話されては一大事と愛する小周防を斬り殺してしまった重保

(えーっこれもお家のためなのねぇ)

さらに怒りを露にする頼家に母の政子が一喝
「家は末代、人は一世」

(うわ~やっぱりお家のためなのね)


頼家、市川染五郎
重保、片岡愛之助
(敬称略)

お二人のそれぞれの苦悩の姿、見ていて痛ましい
染五郎さんの頼家の姿は艶容
やっぱり歌舞伎の御曹司、お姿が綺麗

愛之助さんは武士としての凛々しい姿の中にも
真相の告白も自害も出家も何も出来ない悲壮感が滲み出ています



最後はやっぱり結局何も教えてもらえず
頼家が泣き崩れて終わり



わからないでもないけど
なんかモヤモヤ感満載のままで終わっちゃいました

『ウ゛ェニスの商人』

観劇記録-DVC00001.jpg

in自由劇場


“初”劇団四季
なのにミュージカルではなく
なかなかないストレートプレイ


『ウ゛ェニスの商人』は07年に市村正親さん、藤原竜也さん、寺島しのぶさん達のを観た


あちらは感情を露にしていた
気持ちを表すため台詞をまくし立てるみたいな

今日のは淡々と言葉を言う
一言一句正しく言うって感じ
感情よりも台本に書かれてある台詞を正しく言いますって感じ

かなり両極端なものを観た気分


平幹二朗さんも今回ばかりは四季バージョンでした


どちらが良いか
それは観る人の好みだからなんとも…




一番ビックリしたことは
カーテンコールの時に
隣の席のおじいちゃんが
堂々とデジカメで写真を撮っていたこと
それまでカルチャーショックを受けすぎていたので
四季はOKなんだぁと思ってしまった
慌てて係員のお姉さんが飛んで来たので
あぁやっぱりダメだよねと思いました




いやぁ、勉強になりました

『鳥瞰図』

in兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール


初演から3年振りの再演
初演は観ていません



千葉の浦安、ある船宿が舞台

宿の先代奥さん、その息子の現主人とバイトくん
そこに集まる常連客達

なんでもポンポンと言い合える
でもそんな仲であって、みんなそれぞれに悩みを抱えている

家を飛び出したまま疎遠だった娘が事故死
別れた妻がガンで余命いくばくも無く頼ってきた
夜な夜な枕元に立つ母、私をタロウ(犬)と一緒の墓に
妻に浮気現場を目撃されるものの、
離婚を言い渡されることもなく飼い殺し状態
等など

そこへ事故死した娘の娘が訪ねてくる

動揺を隠しきれない母
母と娘の通じ合えなかった微妙な関係
当然孫娘ともぎこちない

居ないはずの死んだ母の姿を追いかけ事故る孫娘

それがきっかけか祖母と孫娘の心が繋がる



ごくごく普通の船宿の日常
かと思いきや
なかなか複雑な関係や悩み

でも重苦しくなく
いい意味でゆる~い感じ

そのゆる~い感じでのボケとツッコミ
笑える

最後はホロリとさせて



久しぶりに
ワーッワーッ、ワーッワーッ
叫びまくらない芝居を観た
こういうのもやっぱりいいですねぇ