「夏への扉」ロバート・A・ハインライン | のちゃのストーリーストーリー

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創作小説と書評
サブカル全般を気ままに語る

SFで常にオールタイムベストに入る傑作とされるタイムトラベルものの古典。今にしてみれば新しいことはひとつもないが、これはネタも出尽くした現代から逆算して読んでるからだろう。ただ、冷凍冬眠で未来に行った主人公がタイムマシンで過去へ戻る展開など、ご都合主義も甚だしい。ストーリーそのものがリアリティーに欠けるので、タイムトラベルも絵空事にしか読めない。
ところで、主人公は1970年から2001年の未来に飛ぶのだが、当時のイマジネーションでは、やはり便利ロボットとか、その程度が限界。もちろん現実はぜんぜん追いついていないが、このネット社会を50年前のどんなSF作家が予想できたろうか。
ところで、バック・トゥ・ザ・フューチャー2の未来社会は2015年、まさに今年の設定らしい。車が空を飛び、服が身体に合わせて伸び縮みする。そこまでは無理。黒人が大統領になったのは当てている。しかし、誰もアイホンは持ってない。