「ゴーグル男の怪」島田荘司 | のちゃのストーリーストーリー

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創作小説と書評
サブカル全般を気ままに語る

「そいつ、両目の皮膚が溶けたように真っ赤なんですよ…」煙草屋の老婆が殺された濃霧の夜、ゴーグルで顔を隠した男が、闇に消えた…。死体の下から見つかった黄色く塗られたピン札、現場に散乱する真新しい五十本の煙草。曖昧な目撃情報、続出する怪しい容疑者、奇怪な噂が絶えない核燃料製造会社…。そしてついに白昼堂々、“ゴーグル男”が出現した。(以上引用)
この作品は2011年だから、島田作品では比較的最近のもの。ただし御手洗も吉敷も出てこない。内容からして3.11福島原発事故の影響を受けたものだろう。例によって、タップリとミステリー以外の話(今回は原発批判?)が盛り込まれているので、途中退屈する。
しかし、やはり島田らしいひねりのトリックは面白く読めた。
島田といえば、この冬、驚きの出来事が。御手洗潔がテレビでドラマ化されたのである。これは本格ミステリーファンにとっては、まさに歴史的事件だった。島田ファンの感想や如何?その詳細については、いずれまた…。