「AKB48論」小林よしのり | のちゃのストーリーストーリー

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創作小説と書評
サブカル全般を気ままに語る

表現の自由という最大限の権利を、最強の表現者が特権を持って行使し、自らの好みを大暴露するというやりたい放題。それを高みの見物する、という極上のエンタテイメントに仕上がっている。これがよしりんの単なる個人的好き嫌いに過ぎないという証拠に、絵柄からしてサシハラ個人を完全ブス扱い。二十そこそこの小娘相手にこれはひどい。だが、AKBというシステムには、今やそれらすべてを飲み込む勢いも許容力もあるのだ。とにかくよしりんのマスタベーションにいちいち文句言う気にもならないのである。
この作品に文句があるとするなら、メンバーの似顔絵がぜんぜん似てないこと。それが論客相手なら、どれもこれも特似の表現力なのに。それぞれの特徴をデフォルメして描くというより、少女それぞれに理想を見てしまうから、どの少女もよしりんの最高の美少女表現になってしまうのだろうな。メロメロじゃん。