すずばあちゃんは言います。

「花が咲いてるのを見ると、子どもがひょいと現れたような気になる」、と。


すずばあちゃんのおくりもの

最上一平 文

黒井健 絵

新日本出版社


すずばあちゃんは90歳をとうに過ぎ、ひとりで暮らしています。


すずばあちゃんは畑仕事を終えると、村のあちこちに草花の種を植え、村は毎年、季節の花々で美しく彩られました。


花と会話を楽しむ、すずばあちゃん。

しかし、すずばあちゃんには花に戦争の辛い思い出がありました。


花に込めた悲しみ、平和への願い。

日本の戦争は「過去」の昔話ではなく、現実であり現在に繋がっていることです。


 村の少年、純平とばあちゃんの訛りのある会話で進む物語は愛しく、心に語りかけて来るようです。


穏やかで美しい村、優しいすずばあちゃんと村の人々。

日本の元風景が絵本の中にありました。


小学3・4年生位~大人へおすすめ

(長目のお話ですが、読む対象をしっかり考えれば読み聞かせにも○)

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