ルールの漏れと麻雀業界の悪習 | 無気力無関心(仮)
2019年02月11日(月)

ルールの漏れと麻雀業界の悪習

テーマ:麻雀コラム

先日、Mリーグの対局で錯行為(副露の晒し間違い)があり、その際の審判の裁定がネット上で話題になりました。

 

参考:キンマweb『黒沢咲ならツモれる!背水のセレブが「懸けた」ドラ単騎リーチ』

 

ちなみに、Mリーグのルールでは『錯行為は和了放棄』という記述のみで、具体的にどういう裁定を行うかの規定は存在しませんでした。

 

これに対して「どう裁定すべきだったか」「審判の責任やルールの不備」「この裁定では悪用が可能」など様々な意見が交わされました。

 

この件について(同様のトラブルは今後も間違いなく起こるので)個別の対処法ではなく根本的な原因とその解決法について考えてみたいと思います。

 

 

【ルールの漏れ】

 

まず前提として言えることは、ルールに規定がないということは裁定に関する客観的な基準も存在しないということです。

 

つまり、『ルールの漏れに起因するトラブルは誰にも公正な裁定はできない』ということであり、それは審判がいたところで同様です。

 

審判がルールの運用でミスをしたのなら審判の責任ですが、ルール自体に問題があったのならその責任は運営側が負わなければなりません。(だが誰も責任を取らないので事態が風化するのを待つしかできない)

 

また、漏れがあるのは錯行為に関してだけではなく、ルールが公開された時点で随所に漏れがあることはわかっていたことでした。(これはMリーグだけに限った話ではないが)

 

 

【麻雀業界の悪習】

 

そもそも漏れのない麻雀ルールというものは現時点では存在しません。(例外は全てのアクションが仕様化されているネット麻雀くらい)

 

その理由は麻雀のゲーム性の問題ではなく、(麻雀全体でも個別のコミュニティでも)ルールに対する認識が低かったり、ルールに対して責任を負う存在がいない為に漏れが放置されて続けているからです。

 

また、ルールに漏れがある為に公正な裁定は不可能だとしても、起こったトラブルに対してはどうにかしてその場を収める必要があります。

 

その対策として、『プレイヤーは同時に審判でもあるとする(プレイヤーも巻き込んで責任の所在を曖昧にする)』または『人間関係で優位に立つ人間を審判とする(公正でない裁定にも文句を言わせない)』という手段が麻雀では伝統的に取られてきました。

 

しかし、これはただの悪習でしかなく、身内だけの麻雀ならなんとか収められても、多くの人の目に触れる公開対局などでは当然ですが通用しません。

 

 

【フェアプレーの強要はルール違反】

 

もう1つ気になったこととして、「(漏れがあるルールに対して)フェアプレーの精神からプレイヤーがそれを悪用するはずがない」というような意見もありました。

 

しかし、フェアプレー(マナーや不文律などのルールではない何か)を個人が自発的に行うことは自由ですが、それを他者に強要することはルールとして許されません。

 

ましてや運営側がフェアプレーの呼びかけをルールの漏れの対策とすることもできません。(対策はあくまで明文化されたルールとして行われなければならない)

 

(たとえ漏れがあるルールであろうと)ルールの範囲内の行為を規制することはできませんし、規制したいのであればルール自体を改正するしかありません。(それでもルールの穴を突かれるようなら容認するしかない)

 

 

【まとめ】

 

解決法としてはとにかく『漏れのないルールを作る』しかないのですが、その為の下地が麻雀業界には存在しない(ルールに対する考え方が根本的に間違っている)というのが現状での最大の問題であると思います。

 

これを地道な啓蒙活動で解決することはほぼ不可能ですので、僕としてはMリーグのルール改正によって『(麻雀のルール作りの基準となるような)漏れのないルールの例が示される』ことを期待します。(それが麻雀に公式ルールが誕生するきっかけにもなる)

 

また、僕自身も以前から『ルールとマナーのガイドライン(ルールの差異については選択の余地がある漏れのないルールの作り方、マナーに対する考え方)』を作る準備を進めているのですが、(それが何かの役に立つかはわかりませんが)ぜひ完成を急ぎたいと思います。

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