続・Mリーグとは何か | 無気力無関心(仮)

続・Mリーグとは何か

昨年7月のMリーグ発足直後に『Mリーグとは何か』という記事を書いたのですが、それから半年後の現時点での考察をしてみたいと思います。

 

 

【前回からの追加情報】

 

昨年10月からレギュラーシーズンが開幕し、同時に様々な情報が明らかになりました。

 

大和証券が2020年までレギュラーシーズンの冠スポンサーに

試合スケジュール対戦ルールの発表

専用スタジオAbemaTVによる独占配信(関連番組の配信)

パブリックビューイングオフィシャルサポーター募集

 

特に注目すべきは冠スポンサーの獲得とAbemaTVによる全試合配信で、プロリーグとしての対外的な体裁は十分に備えていると考えられます。

 

 

【内外の温度差】

Mリーグの開幕により麻雀業界が盛り上がっているのは事実ですが、残念ながら世間一般でもそうとはなっていないようです。(これをデータとして具体的に提示することは難しいが、同様の実感は僕にもある。)

 

この原因は麻雀のイメージの問題というよりはコンテンツの問題であり、『自分で打つ』『マンガやアニメで視聴する』ことと比較すると『麻雀を見る』ことはコンテンツとしては弱すぎると言わざるを得ません。(芸能人の起用や関連番組の配信など工夫してはいるが、世間一般を引き付けるには弱い。)

 

また、「麻雀業界が盛り上がっているんだからそれで良いじゃないか」という意見もありますが、麻雀の市場規模を考えればMリーグ(スポンサー企業)にとってはとても楽観視できるような状況にはありません。

 

 

【Mリーグ像の修正】

 

参考:ダイヤモンド・オンライン『麻雀はギャンブルから五輪競技へ!?Mリーグの果敢なる挑戦』

 

前回の記事では、Mリーグのことを『独自のプロ麻雀リーグ(既存のプロ団体との最大の違いはスポンサーの存在)』と表現しました。

 

それから情報収集を進めていった結果、Mリーグ像に対しても修正がありました。

 

位置付けとしては『麻雀のナショナルリーグ』よりも『AbemaTVのコンテンツ』の方に近い

 ⇒コンテンツとして考えれば実力を競うよりもスターを誕生させたい

 ⇒スポンサーもプロ麻雀リーグに出資しているというよりはAbemaTVの広告枠を買っている

Mリーグがやるのは基本的にMリーグの普及活動だけ

 ⇒麻雀に対する啓蒙活動よりもスポーツとしての麻雀をアピール(ゼロギャンブル宣言もMリーグの中だけ)

 ⇒Mリーグの普及が結果的に麻雀の普及にもつながると考えている

オリンピック云々もただのスローガンでしかない

 ⇒統括組織の設立や啓蒙活動・ロビー活動など(Mリーグの外の)具体的な動きは今のところまったくない

 ⇒麻雀の議員連盟が設立されたが、(便宜の期待はできるが)具体的な活動は自発的に始めるしかない

 

 

【Mリーグができること麻雀業界がやるべきこと】

 

現状では、麻雀業界の『Mリーグがどうにかしてくれるはず』という期待に対して、Mリーグは『Mリーグの外のことは麻雀業界でどうにかして欲しい』という認識のギャップが存在しています。

 

このギャップを放置したままでは、(2020年までのスポンサー契約があるとはいえ、北京冬季オリンピックに麻雀が種目として採用されでもしなければ)数年後にはMリーグは消滅している(またはスポンサー撤退でリーグ戦の名称だけの存在になっている)かもしれません。

 

Mリーグが新しい麻雀コンテンツの普及を目指すのであれば、麻雀業界は麻雀のあり方(競技の問題や賭博の問題)と真剣に向き合わなければなりません。(それが車の両輪として麻雀の発展につながる。)

 

 

【まとめ】

 

半年前の時点では、僕自身もMリーグに対して過度な期待があったのかもしれません。

 

ただ、Mリーグの存在は何かを始めるには十分なきっかけであることは間違いなく、それを活かせるかどうかは(現在進行形で)数年の間に麻雀業界がどう動けるかだと思います。

 

以上が現時点での考察ですが、新しい情報があればまた記事を書きたいと思います。

 

 

【追記】

Mリーグをきっかけとした新しい動きとして、麻雀数理研究会という組織を紹介します。(詳細はみーにん氏のnoteを参照のこと)

 

そもそも彼らの活動は麻雀業界の常識とはほとんど無縁ということもありますが、他にも麻雀業界から新しい動きが起こることを期待しています。