祖父はお坊さんでした。

一緒に遊んだり、おしゃべりを楽しんだ思い出があまりないのですが、小学生の頃は毎年夏休みに八ヶ岳の別荘で会っていて、畑で取ったトウモロコシを茹でてくれたり、早朝にお経を読んでいたのを覚えています。
寡黙で優しい祖父でした。

ある人から、私の祖父が僧侶だったと知った上で「ボウズ丸儲け」と言われた事があり、とても傷ついたことがあります。

たった一人から言われただけなのに、その時の私は「世の中の人は皆んなそう思っているのか」と感じたのです。
ネガティブな言葉に限ってガッチリ受け取りがち(T∀T;)

今日、録画してあったNHKのプロフェッショナル(長野の僧侶【高橋卓志】さんを取り上げた回です)を見ていたら泣けてきた。

祖父がどんなお坊さんだったか良く知らないし、お寺も焼けて今はないけど、お坊さんだったおじいちゃんを私は誇りに思うよ。

それと、番組の中で「プレグリーフ」(予期悲嘆)という言葉を初めて知りました。
これは死別で残される家族に使う言葉のようです。
今の私には当てはまらないのですが、この「まだ起きていない事に対して悲嘆する」とか「これから起こる事を予想して悲しくなる」というのは、私が手放したいと思っている思考のクセ。

物事のどこにピントを合わせるかで、気持ちは全く違ってくるんだろうな。