一千一秒物語
稲垣足穂の作品。
大正時代に書かれたものとは思えないほど、
今読んでも新鮮。
タイトルだけ眺めていてもドキドキします
たとえば
・月とシガレット
・雨を射ち止めた話
・電燈の下をへんなものが通った話
・はたしてビールびんの中に箒星がはいっていたか?
などなど・・・
本文より
「夜景画の黄色い窓からもれるギターを聞いていると、
時計のネジがとける音がして、
向こうからキネオラマの大きな月が昇り出した」
最後にもう一つ紹介。
「夜更けの街の上に星がきれいであった
たれもいなかったので 塀の上から星を三つ取った
-家へ帰ってポケットの中をしらべると 星はこなごなにくだけていた
Aという人がその粉をたねにして 翌日パンを三つこしらえた 」
