静岡鉄道では、1960年代まで自社工場(長沼工場)で電車を製造していました。

一連の自社工場製のうち、唯一のカルダン駆動車の300形は全編成が福井鉄道に譲渡され、2006年まで在籍していました。

300形は、名鉄600V車両に置き換わるまでは福鉄の主力で急行に充当される機会が多く、国鉄のクロスシートを流用した快適な車両でした。

それにしても1960年代に一地方私鉄が自前で製造した技術力にオドロキですね。

ただ、300形の現役時代は、主に古豪の120・140形を追いかけており、記録に残したのは数コマだけでした。