ダイソーのモバイルバッテリー
最近はダイソーでもモバイルバッテリーを売っています。
さすがに100円というわけにはいきませんが、
500円のものと1000円のものが売っています。
1000円するのはダイソーの中でも高い方ではないでしょうか?
スペックは
500円が4000mAH 入出力1A
1000円が10000mAH 入出力2.1A
となっています。
品質ってどうなの?
気になるのが品質がどうなのかです。
100均のものは全体的に品質より安さを取るという感じで、
特に電化製品なんかは安全第一。
事故があると怖いので極力使わないようにしています。
そんな私が、モバイルバッテリーを購入したわけですが、
品質を判断する一つの目安として、バッテリーの容量は
表記通りにちゃんとあるのか?という点です。
幸い?リチウムバッテリーの判断用に購入した、
バッテリーの容量テスタがあるため、これを使って実験してみたいと思います。
定格容量
バッテリーの容量を測定する上で重要なのが”定格容量”です。
一応、ダイソーのバッテリーにも表記があり、
10000mAHは定格容量6200mAh
4000mAHは定格容量2480mAh
となっています。
4000mAhタイプは本体に記載があります。
10000mAH(¥1000)にはパッケージにも記載があります。
定格容量とは?
では、定格容量が何かですが、
簡単に言うと、実際に使えることのできる容量になります。
え?使える容量って、パッケージに書いてある、
「10000mAh」とか「4000mAh」じゃないの?と
思うかもしれませんが、残念ながらパッケージ記載の容量は
使える容量ではありません。
どうゆうことかというと、パッケージに書いてある容量は、
リチウム電池の基本電圧3.7Vにおいての容量になります。
モバイルバッテリーとしてUSB出力で使用するわけですが、
USB出力は5Vです。
つまり、電池の基本電圧と、出力電圧が異なるため、
基本電圧3.7Vと5Vに変換して出力しているわけです。
3.7Vで10000mAhだとしても、5Vに変換すると、7400mAhとなります。
計算は簡単で、電圧の比で計算するだけです。
つまり、10000÷5×3.7 で 7400となります。
さらに、変換を行うとロスが生じます。
これを85%程度とすると、7400 × 0.85 = 6290mAh
となり、大体、6200mAHとなるわけです。
実容量測定してみました
500円4000mAh
赤線の所が測定結果です。
2.6Ahなので2600mAhとなります。
1000円10000mAh
6.41Ahなので6410mAhとなります。
500円は定格2480mAhに対し、実容量2600mAh
1000円は定格6200mAhに対し、実容量6410mAh
となりました。
いずれも定格より良い値が出ました!
ただ、1000円の方は2A、500円の方は1Aでテストしています。
容量テストは電流値が大きいほど不利になるので、
1000円の方は1Aでテストすればもっと良い値が出るかもしれません。
意外と良い結果が出ましたね!
容量面での品質は良さそうに思います。
後は安全性ですが、ダイソー商品ということでかなり売れているでしょうし、
事故があればすぐにニュースやリコールになると思いますが、
そんな話も聞かないので安全性は大丈夫かな?とおもいます。
もちろん、モバイルバッテリーは適切に使うこと前提です。
真夏の車内への放置など高温下で放置するのは危険です。
取り扱いには注意しましょう。
youtubeで動画でも紹介しています。
こちらも是非ご覧ください。