迫と気品と、滲み出る美しさ。 | B型ですが何か?

B型ですが何か?

日常の中で、ふと思ったことや感じたことを、徒然なるままに綴っているだけのものです。


フジテレビドラマ「大奥」が、20年來のシリーズものだったとは、知らなかったわ。

先週水曜から今週火曜までの1週間で、その最初の作品が再放送されていた。
リアルタイムでも見ていて、20年前だったの?と思うくらい、たくさんのシーンや演者さんの表情、台詞などが記憶に残っていた。

18日から新シリーズが始まるとのことで、合間のCMにはこれまでのシリーズのワンシーンや、新シリーズの主役を務める役者さんが御台所の衣装でコメントしている。


しかーし。
見れば見るほど、最初の作品に叶うものはないなと、新シリーズは見ないだろうな…と感じてしまう。

何より菅野美穂の気迫と美しさは、若い御台所として右に出る役者はいない(少なくともこのシリーズでは)と、回を重ねる毎に感じ、見いってしまう。

総取締役の浅野ゆう子然り。

さらに将軍を演じた北村一輝の孤独さを纏った不思議な色気と、内側に秘めた芯の強さ。

お三方とも、内側から滲み出るもの、役に乗りうつっているような…といったらいいすぎだろうか。


だって、CMでチョロチョロ映る、その後のシリーズの御台所や総取締にはそういう、見ている側に迫るものが感じられないんだもの。(役者名は自粛)
ましてや新シリーズの御台所役の女の子…そう、ちょっと普通の女の子って感じで、女優感すらない(名前も知らないけど、ファンの方にはごめんなさい)。御台所というより、街娘みたいで、衣装も映えてない…💧


最初の作品では、菅野美穂や浅野ゆう子だけでなく、周囲を固めるたくさんの女優さんは、時代背景と役どころから、メイクもマットな肌質に口紅、黒くてまっすぐに整えた眉以外は殆どしていないかごく薄目であるにも関わらず、みんな美しい。みんながこの作品に力を入れて臨んでいたことが伝わってくるようだった。
美しさだけでも、20年前の撮影技術でこれだけのものを撮るには、やはり個々の役者さんの役者としての内面から滲み出るものがなければなし得なかったろうと思う。


そして、御台所として生きることを決め、徳川家が途絶えるまで大奥に留まった篤子の言葉には、真の強さをもって生きることの真っ直ぐながらしなやかさが感じられ、とても印象に残った(メモった)。







ちなみに、この作品には原作はなく(ノベライズはされてるみたい)、オリジナル脚本であり、その脚本家は“アンナチュラル“を書いたのと同人物である。





あー、
あの気迫、目力、、、
凄いなぁ。



学ぶことや感じることの多い作品でした。
見れて良かった✨





何年もたっても印象に残るドラマって少ないよね…