コデルロス・ド・ラクロの古典小説を「悪徳の栄え」のロジェ・バディム監督が、原作の18世紀フランス貴族社会を製作当時の現代パリの上流社会に置き換えて映画化した1959年の作品です。
外交官夫妻のバルモンとジュリエットだったが、実際の2人は互いの情事の成果を報告しあう奇妙な夫婦関係を続けていた。ある日、ジュリエットは愛人だったアメリカ人のコートが18歳のセシルと婚約したことを知り、嫉妬心からバルモンにセシルを誘惑するよう持ちかける。セシルを追って冬のリゾート地まで来たバルモンは、そこで貞淑なマリアンヌと出会い、本気になってしまい…
昔、フィルム上映で観たときには本編前にロジェ・ヴァディム監督の前説がついていましたが、その後、いろんなソフトやリバイバルでこの作品を観てもあの前説がありません。あれはなんだったのか?と思い続けていましたが、今回はちゃんと前説ありバージョンでした。
内容的には何度も繰り返し観ているので、あれですが、やっぱり本物のプレイボーイの監督だからこそ、作ることが出来た大人な男女関係の物語だなと思います。ラストの衝撃はこの作品を超えるものはないなと何度観ても感心。
