エッフェル塔を設計したギュスターブ・エッフェルを塔が完成するまでの苦難の日々とある女性へ思いを描いたラブストーリーです。
ニューヨークの「自由の女神像」の制作に協力して名声を得たエッフェルは、パーティの席で大臣から、3年後のパリ万国博覧会のシンボルモニュメント制作のコンクールへの参加を要請される。さらに友人レスタックの妻アドリエンヌからも野心作を見てみたいと言われ、パリの真ん中に300メートルの金属製の塔を造ると宣言。実はアドリエンヌはエッフェルにとって忘れられない女性だった…
エッフェル塔が出来るまでをエッフェルの恋人との再会と不倫愛を絡めて描くダイナミックでドラマチックな作品でした。
作りかけのエッフェル塔がCGっぽくなくて、かなり大きなセットで撮影しているのではと思えるくらいリアルで、エッフェル塔絡みの場面はやっぱり大スクリーンで観てこそという迫力でした。
若い頃は軽い役が多かったロマン・デュリスがしっかり渋みのある俳優になってエッフェルを演じているのもいいし、またエッフェルの運命の人を演じる「ナイル殺人事件」のエマ・マッキーがすこぶる魅力的でベッドシーンではしっかりそのパンパンに張りつめたボディをさらしていて、今どきこんなサービスしてくれるなんて、とても素晴らしい作品です。
なんでこんな大作がこじんまり公開されているのか謎なくらいいい作品でした。
いろんな映画祭で賞を獲っていることを宣伝される、大して面白くない作品群より、こっちの方がずっといいです。
